■簡潔な技名、かつ「気を放つ」分かりやすさが人気
続いて第2位となる9.3%の支持を集めたのが『幽☆遊☆白書』の主人公・浦飯幽助の必殺技「霊丸」だ。
右手の人差し指を銃を作るようなかたちにして突き出し、指先に霊気を凝縮して銃の弾のように解き放つというこの技。幽助ははじめ1日に1発しか撃つことができなかったが、その後修行によって弾数が増えていった。回数制限はあるが、霊力が上がればその分威力も増すようで、魔族の血を解放させた終盤では山をも吹き飛ばすほどのパワーを見せている。
選んだ人からは「戸愚呂兄弟との最初のバトルで、桑原を後ろから霊丸で打って勢いをつけ、戸愚呂弟を串刺しにするシーンが印象的」(42歳・男性)、「片手でできるからよくマネしていた」(41歳・男性)というコメントが寄せられた。幽助といえば霊丸というほど、霊丸は彼の代名詞になっている。
そして32.0%という圧倒的な支持を集め、第1位に輝いたのは『ドラゴンボール』の「かめはめ波」だった。言わずと知れた有名な必殺技で、物語の初期から主人公でサイヤ人の孫悟空を筆頭に、クリリンや亀仙人、ヤムチャなど劇中で数多くの登場人物が使用していた技だ。誰もがみな、幼少期に「かめはめ波」をマネした経験があるのではないだろうか。
選んだ人からは「物語が面白かったのとかめはめ波がカッコよくて小学校の頃に何回もマネをしていた」(41歳・男性)、「ジャンプ漫画の中で一番有名。どんな作品を見ても結局かめはめ波が最強だと思う」(45歳・男性)、「野沢雅子さんのパワフルなかめはめ波に元気をもらえる」(42歳・男性)というコメントが寄せられた。
ほか、『ドラゴンボール』からは「元気玉」「ギャリック砲」「界王拳」「魔貫光殺砲」なども票を集めていた。
上位に選ばれた必殺技は、どれも幼少期にマネをしたというコメントが多く寄せられていた。子どもたちの憧れの技の人気は「マネしやすさ」にあるのかもしれない。現代の子どもたちも、いつか「水の呼吸」や「無量空処」を懐かしく思い出す日が来るかも。