■小3のムーディが図工で「尊敬する人」にまで選んだ趙雲
最後に、第1位は……「趙雲」!!!
まあ人気どころではあると思うんですが、横山光輝三国志での趙雲はマイナスするポイントが一つもないんです。劉備の配下になりたいけど義理を大事にして、しばらく公孫サンのもとに身を寄せたり。豪傑、張飛と関羽と同等の武力を持っていたり、諸葛亮孔明からの信頼が厚かったり。
しかし、やはり一番はこれでしょう。長板の戦いでの活躍!!
曹操に追われる劉備軍。戦場のどさくさに紛れて離れ離れになってしまったのか、劉備の妻子が逃げ遅れてしまいます。趙雲は自分の意思で、単騎で敵陣の中へ向かい、夫人と劉備の息子である阿斗を発見します。自分は足手まといになると、井戸に身を投げた夫人。そこで趙雲は阿斗を抱えたまま魏軍の中を駆け抜け、無事、劉備のもとへ阿斗を連れて届けたのです。これが世に言う「趙雲の一騎駆け」。
小学3年生の頃。この趙雲のエピソードに感動しすぎた僕は、図工の授業で「尊敬する人の絵を描きましょう」という課題に、まわりの友だちがお父さんやお母さんを描いてる中でただ一人「趙雲の一騎駆け」の絵を描いていました(笑)。
その後、アニメ化した趙雲の兜にはバッファローマンの“ロングホーン”のような角がついて、ビビるぐらいカッコよくなっていました。
三国志という壮大なストーリーを漫画化して、日本に親しまれる物語にした横山光輝先生。冷静に考えたらアニメのタイトルに自分の名前が入るのすごすぎませんか?(笑)