TVアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』第3話で煉獄杏寿郎の見た「夢の違和感」を原作漫画になかったセリフから考察の画像
TVアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』第3話で煉獄杏寿郎の見た「夢の違和感」を原作漫画になかったセリフから考察の画像

 テレビアニメ『鬼滅の刃』無限列車編の第3話「本当なら」が10月24日に放送。無限列車に乗りこんだ鬼殺隊の炎柱・煉獄杏寿郎や主人公・竈門炭治郎らが、下弦の壱・魘夢の血鬼術によって眠らされ、それぞれが幸せな夢を見せられるというエピソードが描かれた。

 炭治郎や善逸、伊之助が幸せな夢を見る一方、煉獄杏寿郎の見ていた夢のシーンはあまり幸せそうな内容に思えず、違和感を覚えた視聴者も多いのではないだろうか。そこで本記事では、原作コミックスとアニメ版のセリフや演出の違いなどをヒントに、煉獄が見た夢について考察してみたいと思う。
 

※下記記事では吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』のネタバレが含まれます。コミック未読の方や、テレビアニメを未視聴の方、劇場版「無限列車編」を未視聴の方はご注意ください。
 

■原作に存在しないアニメオリジナルのセリフ

 原作コミックの7巻・第55話『無限夢列車』には、魘夢が「楽しそうだね、幸せな夢を見始めたな」「深い眠りだ。もう目覚めることはできないよ」と無限列車の上でつぶやくシーンがある。

 そしてテレビアニメにもまったく同じセリフがあるのだが、アニメ第2話に登場した上記2つのセリフの間に「落ちていく、落ちていく。夢の中へ」という魘夢の言葉が新たに追加され、深い水の中のような映像が挿入されていた。わざわざこのセリフや映像を追加した意図はどこにあるのだろうか。

 それを踏まえて第3話を見ると、禰豆子と楽しいデートをして浮かれる善逸、子分である炭治郎たちを率いる頼もしい親分となった伊之助など、それぞれの幸せな夢に入る直前に、眠ったまま水の底に沈んでいくような場面が描かれていた。

 ちなみに炭治郎も、アニメ第2話から家族が鬼に殺される前の穏やかな日常を送る夢を見ていたが、眠りに落ちる前に、やはり水の中をイメージするような映像が差しこまれていた。

 そのあたりからも深い水に沈むという描写が、魘夢の血鬼術によって深い眠りに落ちたことをイメージしているのは、ほぼ間違いないだろう。

 一方で同じように眠らされた煉獄杏寿郎だけは、水の底に沈んでいく描写がなかったのが印象的だ。第2話の魘夢の言葉を借りるなら、煉獄だけは(深い眠りに)落ちていない……ということなのかもしれない。もしそうだとすると本来動けるはずのない魘夢の術の中で、煉獄だけが無意識に体を動かせた理由にもつながりそうだ。

 このようにアニメ第2話での新しいセリフや映像描写を加味してから第3話を見ると、煉獄杏寿郎だけ幸せな夢を見ていなかったのは、魘夢の血鬼術に完全にかかっていなかったから……という仮説が頭をよぎる。

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