吾峠呼世晴氏による人気漫画『鬼滅の刃』に登場する鬼狩り組織「鬼殺隊」は、1000年以上前から存在し、現在の構成人員は数百名を超える。中でも指折りの実力者たちは「柱」と呼ばれ、鬼の精鋭・十二鬼月とも渡り合える圧倒的な力を持つ。
鬼殺隊員のほとんどは、自身の家族や身内を鬼に殺された恨みや悲しみから同隊に入隊しており、柱の面々もその例外ではない。どの人物も頼もしく強いふだんの姿からは想像もできないほどの重い過去を背負っており、入隊後も長い長い過酷な戦いに身を投じている。
そこで今回は10代から30代の男女214人の『鬼滅の刃』読者に、「柱」の中で、「自分が一番なりたくない」「自分なら耐えられない」と思うのは誰かについて聞いてみた。読者から一番不幸な運命を背負っていると思われたのは誰だろうか。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
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記事ではテレビアニメ『鬼滅の刃』の先に明かされた設定についてのネタバレも含んでおります。コミックス未読の方はご注意ください。
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■悲しみに涙を流し続ける巨漢の柱
第3位は全体の15.4%の人に選ばれた岩柱・悲鳴嶼行冥。
赤ん坊のときに高熱を出し、失明した盲目の剣士。柱最強の実力を持つと言われる悲鳴嶼だが、不幸な境遇はこれだけでは終わらない。身寄りがない彼は山で孤児を引き取って暮らしていたが、ある日子どもたちが鬼に殺され、あろうことかその犯人に仕立て上げられてしまう。死刑囚となった悲鳴嶼だったが、お館様に救われ鬼殺隊入りを果たす。
波乱万丈な彼の境遇に「良いことをしているのに犯人にされるのは自分は耐えられない」(27歳・女性)、「みんなつらいので誰にもなりたくないけど、やっぱり一番精神力をえぐられそうなのが悲鳴嶼さんの過去」(26歳・女性)、「何も悪いことをしていないのに子どもに裏切られて罪に問われて……。私では耐えられない」(33歳・女性)、「人間不信になりそう」(24歳・男性)、「柱になるまでの過程が切なすぎる」(36歳・女性)という声が寄せられた。