■悪のブウを生み出した元凶
そしてフリーザを上回る第１位（１４.３％）に選ばれたのは、「魔人ブウのかわいがっていた犬を撃った２人組」。名前すらないサブキャラクターが１位に選ばれたのは、ちょっと予想外だった。
バビディの支配から解き放たれた魔人ブウは、善悪の区別がつかない幼子のような無邪気な存在で、なぜかブウはミスター・サタンのことを気に入る。その後ブウがケガをした小さな犬を連れ帰って治療すると、元気になった犬はブウやサタンにとても懐いた。
こうしていつの間にか仲良くなったサタンがブウに人殺しを止めるよう進言すると、ブウはそれを素直に受け入れる。これで地球に平和が訪れるかと思ったが、遊び半分で殺しを楽しむ二人組の人間の行為がそれをぶち壊した。
最初にブウがかわいがっている犬が狙撃され、さらにサタンも銃で撃たれてしまう。どちらもブウがすぐに治療したことで助かったが、この二人組の人間の行為にブウの怒りが爆発。これがきっかけで純粋悪の魔人ブウと無邪気な魔人ブウに分かれてしまった。
結局この二人組の名もなき悪人の非道な行いが、地球上のほとんどの人がブウに殺されるという惨劇を生む引き金となったのである。
名前すらない２人組の悪人を選んだ人からは「犬を撃つのは生理的に無理」（２４歳・男性）、「どうでもいい端役なのに許せない」（４７歳・男性）、「サタンのおかげでブウが善良な心を持ち始めた矢先にそれを台無しにした」（２４歳・男性）、「ただ嫌いなだけじゃなく、読んでいて一番ムカついた場面かもしれない」（３９歳・男性）、「擁護できないほどの悪質さ」（３６歳・男性）など、かなり怒りのこもったコメントが相次いでいた。
今回のランキングの４位以降も、かなりクセの強い悪者たちが並んでいる。『ドラゴンボール』の場合、かつての悪役が改心して味方になるケースも見受けられるが、最後まで悪者のままだったキャラクターのほうが目立っていた。
アンケートサイト「ボイスノート」調べ
https://www.voicenote.jp/
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