最新作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は6月11日の公開以降、来場者数を順調に伸ばし、8月2日の段階で興行収入は20億円を突破。歴代ガンダムシリーズの最高興行収入を記録した『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(1982年公開)の23億円超えも間近に迫っている。
このようにガンダムシリーズには、テレビ版だけでなく映画やOVAといった映像作品にも多くのヒット作が存在する。テレビ版を補完する内容や、世界観を共有するオリジナルストーリーなども描かれた魅力あふれる作品が多い。
そこで今回は、テレビシリーズ以外で「一番好きなガンダムの映像作品」をリサーチ。30代から50代の男性ファン200名を対象にアンケート調査を実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■一つの転機となった劇場版
まず第3位(9%)に支持されたのは、映画『機動戦士ガンダムF91』。公開されたのは1991年のことで、今年で公開30周年を迎えた。ちなみに物語の舞台は宇宙世紀0123年で、こちらも『逆襲のシャア』で描かれた「第二次ネオ・ジオン抗争」から、ちょうど30年が経過した世界となっている。
アムロとシャアの戦いは『逆襲のシャア』で一区切りつき、それまでのシリーズに登場したキャラクターは『F91』には登場しない。そもそも主人公機のF91も従来のアナハイム・エレクトロニクス製ではなく、海軍戦略研究所「サナリィ」が開発したもので、厳密に言うとこれまでの「RX」の型番を持つガンダムとは系譜が異なる。
いろんな面で、これまでの宇宙世紀の作品から一新された『F91』は、もともとテレビシリーズになる予定だったという裏話も明かされている。
そんな『機動戦士ガンダムF91』を挙げた人からは「主役機のデザインが今までのガンダムとは一味違っていて、新しさを感じた」(33歳・男性)、「ゲームが出たり、小説が出たりと、影響力が大きかった。大好きな作品です」(40歳・男性)、「シーブックのF91と鉄仮面のラフレシアの対決シーン。鉄仮面の“化け物かっ!”がすごく印象に残っています」(51歳・男性)といったコメントが寄せられていた。