1986年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がスタートした荒木飛呂彦氏の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。現在シリーズは第8部まで連載されており、コミックスは累計発行部数1億部を突破。8月8日にはシリーズ6部となる『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のアニメについての新情報が発表され、12月よりNetflixにて全世界独占先行配信され、2022年1月よりTOKYO MX、MBS、BS11にて放送されることが伝えられた。
新アニメの発表でファンの期待も高まる同シリーズ。『ジョジョ』のアニメはこれまで1部から5部までが制作されてきたが、戦いの途中で命を落とすキャラクターも少なくない。どんなに魅力的で人気のキャラクターであっても、時としてあっさりと死を迎え、ファンに衝撃を与えてきたのが『ジョジョ』という作品だ。
そこで今回は10代から40代のジョジョ読者男女300名にアンケート調査を実施し、『ジョジョの奇妙な冒険』1部から5部の間で「もっとも死に様が衝撃的だったキャラクター」について名前を挙げてもらった。激しい戦いの最中に命を落としていったキャラたちに敬意を込めて、上位に選ばれたキャラクターをランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
なお記事では、シリーズ5部までの登場キャラクターの生死に関してのネタバレを含むので、未読の方は注意してほしい。
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■完全犯罪を成し遂げてきた相手に一矢報いた中学生
まず全体の10.3%の人からの票を集めて第3位となったのは、第4部に登場する「重ちー」こと矢安宮重清(やんぐうしげきよ)だ。他のシリーズに比べると味方キャラの退場が少ない第4部で、かなり残酷な最後を迎えてしまった彼に票が多く集まった。
街に落ちている小銭をスタンド「ハーヴェスト」を使って集めていた重ちー。金に汚く性格も小ずるいため、主人公・仗助たちと一悶着を起こすが、次第に仲良くなって行動をともにするようになる。だが平穏もつかの間、あるとき殺人鬼・吉良吉影が持つサンドイッチの袋を間違えて持ち帰ってしまい、その中から吉良が犯行後に持ち歩いていた女性の手首を発見してしまう。
「異様に不気味なやつ」と重ちーは吉良と交戦を始めるが、吉良のスタンド「キラークイーン」の爆破攻撃が直撃。これにより重ちーは、吉良いわく「顔半分が内部で吹っ飛んで脳味噌が3分の1ぐらい顔の肉とシェイクされた」という状態になるほどズタボロになるが、吉良から「他のスタンド使いの人数と能力を教えなければ君の両親を殺す」と脅迫され激怒。
「オラが……パパとママを……守るど!オラが、パパとママをあいつから守るど!!」「あんな、うすら汚らわしいやつが、パパとママの住むこの街に居てはならないど!」と奮起し、仗助たちに吉良の情報を伝えようとするが、あと一歩のところで吉良の仕掛けた爆弾に触れてしまい、チリひとつ残らないかたちで殺されてしまった。
あまりにもあっけなく殺されたので、衝撃を受けた人も多いだろう。しかし重ちーは死の間際に吉良の衣服からボタンを引きちぎっており、このギリギリの行動が、40人以上を殺害してきた吉良を追い詰める反撃の一手となった。
アニメでは山口勝平が声優を務めた重ちー。アンケートでは「4部は人が死なないシリーズなので、重ちーの死が衝撃的だった」(38歳・女性)、「キラの卑怯さが際立った死だった」(36歳・男性)、「オッドタクシーもそうでしたが、最近の山口勝平さんが弱キャラを演じるときの声が切なくて泣けます。重ちー大好きです」(41歳・男性)、「オラがッ!パパとママを守るど!しげちーはめちゃくちゃかっこいいキャラですよね」(33歳・男性)という意見が寄せられた。