8月8日、“無観客”という異例の開催となった東京五輪が閉幕。17日間に及んだスポーツの祭典は、日本に過去最多となるメダルをもたらした。日本が開催国ということもあり、開会式では日本を代表するカルチャーの1つ“ゲーム音楽”を採用。また、海外の出場者の中にも日本の漫画やアニメ文化をパフォーマンスに取り入れる選手が相次ぎ、盛り上がりを見せた。
8月9日には、イタリア代表の自転車競技のメダリストたちが勢ぞろいし、鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』に登場する「ギニュー特戦隊」の決めポーズを披露。その写真がインスタグラムに投稿されると、同国のファンのみならず、世界中から大反響を呼んだ。
東京五輪の中では、このほかにも日本を代表する「アニメ&漫画カルチャー」が取りざたされる場面があった。そんな今大会をおおいに盛り上げたシーンやパフォーマンスの数々を、あらためて振り返ってみたい。
■競技会場を見守るガンダムの雄姿
東京・お台場が会場やコースに含まれていた「トライアスロン」や「スポーツクライミング」といった競技中、お台場のシンボルになっているユニコーンガンダムの立像が世界中のカメラに映りこんだ。
このユニコーンガンダムとは『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツで、お台場「ダイバーシティ東京プラザ」の広場に展示されているもの。約20メートルの実物大のガンダムを背景に五輪競技が行われるという、とてもシュールな映像が流れ、海外の視聴者に大きな衝撃を与えたようだ。
The giant robot in the background really makes the #climbing photos that much cooler! 🧗 pic.twitter.com/j7X6Kj0R2U
— Olympics (@Olympics) August 5, 2021
ちなみにイギリスの「BBCスポーツ」は自社のツイッターに、このユニコーンガンダムが写りこんだ写真を掲載したが、ガンダムではなく「トランスフォーマー」と誤って紹介してしまったためにファンからツッコまれるというハプニングもあった。