1990年代を代表するレースアニメ『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』。同作は1991年3月からテレビ放映が始まり、今年で放送30周年を迎えた。大阪大丸では「新世紀GPXサイバーフォーミュラ World Tour大阪GP」というイベントが8月18日まで開催されているなど、今年は30周年を記念した催しや新グッズなどがめじろ押しだ。
そんな『サイバーフォーミュラ』は、ロボットアニメに定評のあるサンライズが近未来のモータースポーツの世界をアツく描いた作品で、もちろんレーシングマシンのカッコよさは折り紙付き。キャラクター原案は人気イラストレーターのいのまたむつみ氏が手がけており、各チームのドライバーたちの魅力にひかれたファンも多かったことだろう。
そこで今回は『サイバーフォーミュラ』30周年を記念して、同シリーズのキャラクターに関するアンケート調査を実施。作品を知らない人が大半の10代から40代の女性300名に『サイバーフォーミュラ』のキャラクタービジュアルを見てもらい、その中で「もっとも見た目が好みなドライバー」の名前を挙げてもらった。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■中性的な容姿をしたシンデレラルーキー
まず第3位(10%)にランクインしたのは、アンリ・クレイトー(声:結城比呂 現在は優希比呂)。生粋の『サイバーフォーミュラ』ファンからすると、アンリがこの位置に入ってくるのは少々意外に感じたかもしれない。
アンリはテレビシリーズで活躍の場面はなく、主にOVA作品『新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO』以降に登場するフランス出身のドライバー。当初アンリはチームスタッフやほかのドライバーの前では純朴な新人ドライバーを装いながら、敵視する主人公の風見ハヤトの前だと平気で暴言をはくような二面性を披露。あからさまに裏表のあるアンリが苦手だった視聴者も多かったのではないだろうか。(のちに改心し、ハヤトに心酔する弟分となるが……)
もちろん、今回のアンケートに答えてくれたのは作品の内容を知らない女性が多いので、ビジュアル面で選ばれたことがお分かりいただけるだろう。アンリは小柄できゃしゃな男の子で、前髪パッツンのショートボブ。一見ボーイッシュな女の子にも見える容姿で、生意気そうなツリ目も印象的なキャラクターだ。