『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』など、異世界を舞台に主人公が冒険する大ヒットアニメは多くある。最近のトレンドと思われる“異世界召喚”“異世界転生”ジャンルだが、夕方あたりから民放で数多くのテレビアニメが放送されていた1990年代にもこうしたテーマの作品はあり、『天空のエスカフローネ』や『魔法騎士レイアース』など、地球で普通に生活を送っていた主人公たちが、ある日突然に異世界を舞台にした戦いに巻き込まれるという展開のヒットアニメは少なくない。
そこで今回は、30代から40代の男女200人に、編集部が用意した1990年代に放送された異世界アニメのタイトルリストの中から「一番好きな作品」を1つ選んでもらった。上位にランクインしたものを、コメントともにランキング形式で紹介する。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■美形キャラたちによる異世界ファンタジー
まず全体の9.0%の票を集めて第3位となったのは、1989年4月から1990年1月まで放送されたタツノコプロ制作によるアニメ『天空戦記シュラト』。
同作は密教とインド神話をモチーフにしたバトルアクションアニメで、当時人気だった『聖闘士星矢』や『鎧伝サムライトルーパー』のようなバトルスーツ「神甲冑(シャクティ)」を装着して戦う異世界ファンタジー。
ある日、シュラトとガイの二人の空手少年は、試合中に謎の光に包まれたことで「天空界」なる異世界に召喚されることに。目を覚ましたシュラトは、調和神ヴィシュヌから、自分が1万年以上前に命を落とし、地球に異世界転生した「修羅王」なる人物だと聞かされ、天空界を救うための戦いに巻き込まれる……という物語。
主人公・シュラトの声は関俊彦が務め、ガイは子安武人が担当。その他には山寺宏一や井上和彦、堀内賢雄、林原めぐみ、飛田展男氏、島本須美といった錚々たる声優陣が出演していた同作。アンケートでは「異世界もののはしりだと思う。サムライトルーパーと同じく好きな作品です」(41歳・男性)、「美少年バトルもので、毎週楽しみにしてました」(43歳・女性)、「声優がとにかく豪華でした。設定、世界観は文句なし。機会があればもう一度見てみたい」(40歳・男性)といった声が寄せられた。