パンサー菅が「大っ好き」と熱弁、漫画好き芸人界隈がザワついた『女の園の星』の魅力を振り返るの画像
パンサー菅良太郎

 どうもみなさん、私吉本興業に所属しておりますパンサー菅良太郎と申します。ふだんの活動はといいますと、ラーメンの食べ歩きをメインに動画撮影をしているYouTuberでございます。サブチャンネルはメイク動画、コスメ紹介をメインに動画を1日3本、すべて午前中に上げているのでもしよろしければ見てみてください。検索かけても出てこないので念力か何かで見つけてくださいね。

 私39歳男子なのですが、少女漫画が好きでコチラのふたまん+で少女漫画についてのコラムを書かせていただいている次第でございます。

 さて今回コラムを書かせていただく作品は、和山やま先生による『女の園の星』でございます。和山先生の商業誌初連載作品。前にも和山先生の『カラオケ行こ!』についてコラムを書かせていただいたのですが、この『女の園の星』も大っ好きですね。分かります? いい大人が“大”と“好き”の間に小さい“っ”を入れるぐらい大っ好きな作品でございます。

 昨年12月に発表された『このマンガがすごい!2021』(宝島社)でもオンナ編1位を取られているので、読んだことあるよ!って方もたくさんいると思いますが、読んでない人いらっしゃったら「もう絶対読んだほうがいいよ!!」って嫌われるまで熱弁できる自信が正直ありますね。

 あらすじはといいますと、女子校で働く星先生。その星先生の日常とは。

 こんな感じです。なんにもないです、これだけです。手抜きではございません、本当はこっちだってあらすじで文字数稼ぎたいと思ってます。読んだ人はそうだよねって納得してくれると思います。

 ですがこのマンガ、そんななんでもない日常が面白くてしかたがないのです。ジャンルでいえばギャグ漫画にせざるをえないのかもしれないのですが、けっしてギャグ漫画ではないというか。ものすごく淡々と飄々とサラリとした会話や出来事でめちゃくちゃ笑いを取っていく。超新感覚マンガでございます。

 マンガ好きの芸人ってすごくたくさんいるんですが、このマンガが出てきたときにその界隈がとんでもなくザワついたんです。笑いのレベルが高すぎると。この作者はいったい誰なんだ?と。

 僕らの上の世代の先輩から、若手の頃に『行け!稲中卓球部』の古谷実先生のセンスに嫉妬しながら読んでいたという話を聞いたことがあります。稲中の連載当時、中学生だった自分は芸人でもないし、素直に大爆笑しながら読んでいたので、「へー、そんな感覚で読んでいたんだ!」と思ったのですが、この『女の園の星』を読んで先輩はこの感覚だったのか!と思いましたね。僕の場合は嫉妬というより、もう尊敬なのですが。

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