■田舎の景色が描かれた作品が人気に

 また同率(9.5%)で第3位となったのは『のんのんびより』。2013年10月の『のんのんびより』、2015年7月の『のんのんびより りぴーと』、そして今年1月の『のんのんびより のんすとっぷ』と3期にわたってアニメ化されており、2018年には劇場版も公開。あっと氏による『月刊コミックアライブ』(KADOKAWA)での原作漫画は今年2月に最終回を迎えた。

 全校生徒わずか4人の学校「旭丘分校」に転校してきた少女と、友人たちとの田舎でのスローライフが描かれる同作。舞台は、バスは5時間に1本、自転車で20分かかる最寄りの本屋で週刊誌が遅れて発売されていたり、野菜は無人販売されるレベルの田舎。そこで山菜を採ったり野菜を育てたり魚を釣ったりとのんびり過ごす少女たちの姿が描かれており、ふだんの生活の中で忘れがちな四季の美しさや自然の豊かさを感じられる作品。タイトル通り、肩ひじを張らずにのんびりと見られるアニメなので、ゆったりと「ながら見」するのにも適している。

 選んだ人からは「本気で田舎に住みたくなる。3期も癒されました!」(39歳・女性)、「何も考えずに見たい」(45歳・男性)、「田舎出身ではないので新鮮な気持ちで見られる」(39歳・男性)というコメントが寄せられた。

 続いて第2位(12.0%)に選ばれたのは今年の春アニメで注目を集めた『スーパーカブ』。天涯孤独の女子高生・小熊がバイクショップで中古のスーパーカブを買ったことで、ツーリングに出かけたり友人を作ったりと世界を広げていく物語。

 おもな舞台は山梨県北杜市で、第1話から背景美術の美しい描き込みが話題に。そんな景色を生で見ようと“聖地巡礼”をするファンも増えており、第6話の修学旅行回で登場した宿泊先のモデルになった神奈川県鎌倉市のホテル「KKR鎌倉わかみや」では、訪れたファンのために展示コーナーを設置。小熊と同じく、ぜひカブで訪れてみたいところだ。

 今回のアンケートでも、カブの魅力を知ったという声が多く、「これを機にもっとカブが流行ってほしい」(34歳・男性)、「大きなバイクじゃなくてカブというところが渋くていい。久しぶりにカブに乗りたくなった」(49歳・男性)「カブの描き込みがリアルで好感がもてる」(49歳・男性)といったコメントが目立っていた。

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