若い頃から読んでいた何十年も続く漫画を、昔と変わらぬ気持ちで読める安心感、ずっと楽しませてくれる喜びは代えがたいものがある。だが一方で、その作品がどう終わりを遂げるのか、最後の1コマまで絶対に見届けたいというファンも少なくないはず。そこで今回は、20年以上連載を続ける漫画作品について10代から40代の男性300人を対象にアンケート調査を実施。
「終わってほしくないけど、最終回を読んでみたい作品」について好きな漫画タイトルを挙げてもらった。さっそく上位に選ばれた作品を紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■200巻到達の最長寿漫画
まず全体の10.0%の人に選ばれて第3位になったのは『ゴルゴ13』(リイド社)。さいとう・たかを氏によるハードボイルド劇画作品で、漫画誌『ビッグコミック』(小学館)で連載52年目を迎えた超長寿作品だ。
内容は超一流の狙撃手でいかなるときも冷静沈着な暗殺者の“ゴルゴ13”こと、デューク・東郷がさまざまな暗殺依頼を遂行するというもの。基本的には1話完結の物語ではあるが、今年4月にコミックス第200巻が刊行され、秋本治氏の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の大記録についに並ぶこととなった。
1968年から変わらぬ最強のスナイパーを描き続ける同作。今回のアンケートでは連載終了は想像つかないが、どんな最終回になるのか気になるという意見が多く、「デューク・東郷の死以外終わる気がしない」(40歳・男性)、「最後は長編で描いてほしい」(31歳・男性)、「『ゴルゴ13』がない世界が想像できない」(38歳・男性)、「どういう展開を迎えたら終わるのか予想がつかない」(48歳・男性)、「さらりとした最後もカッコ良さそう」(42歳・男性)といったコメントが寄せられた。