漫画の主人公が思い悩んだり、絶体絶命のピンチのときに駆けつけてくれる“兄貴分”。そこに血のつながりがあろうがなかろうが関係なく、年長者として手を差し伸べてくれる本当に頼もしい存在です。とくに『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気漫画の多くには、必ずと言っていいほど頼りになる兄貴分が登場しますよね。
そこで今回は、ジャンプ作品に登場する「兄貴分のキャラクター」に関するアンケート調査を実施。「頼りになる」「人柄が好き」など人によっていろんな理由が考えられますが、10代から40代の男性読者200名に「最高の兄貴分だと思うキャラ」を挙げていただきました。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■パワフルプレーで魅せる「チームの大黒柱」
まず第3位(11.5%)に支持されたのは、井上雄彦氏の『SLAM DUNK』に登場する「赤木剛憲」。主人公・桜木花道が「ゴリ」と呼ぶ、湘北バスケ部のキャプテンです。
赤木は誰よりもバスケを愛し、全国制覇を目指してたゆまぬ努力を続けてきた人物。バスケ初心者の花道に時に厳しく、熱のこもった指導を行い、リバウンドの大切さなどを伝授します。赤木と花道はよくケンカもしますが、バスケにおいての師弟のような間柄で、先輩の赤木は花道の良き兄貴分でした。
夏のインターハイで王者・海南大附属と激突した湘北は、常勝の強豪校を相手に激戦を展開。しかし、試合中に大黒柱の赤木が足を負傷してしまいます。赤木の海南戦にかける想いを知っていた花道は、ゴール下で奮闘。
そして赤木直伝の「ハエたたき」を決めた花道は、「ゴール下のキングコング・弟!!!」と絶叫。「ゴール下のキングコング」とは言うまでもなく赤木の異名。花道は、その弟だと自ら名乗ったのです。
しかし湘北は、王者・海南をあと一歩のところまで追い詰めながら惜敗。最後に痛恨のパスミスを犯した花道は、試合終了後に号泣。涙を流す花道の頭に手を置いた赤木が「泣くな」となぐさめるシーンは、『SLAM DUNK』でも屈指の名シーンと言えるでしょう。
そんな赤木剛憲を選んだ人からは「頼れる兄貴分という言葉がぴったり」(37歳・男性)、「厳しさと優しさを兼ね備えている」(37歳・男性)、「叱って褒めて、頼りになる兄貴的な一面があった」(32歳・男性)などの意見が寄せられていました。