6月11日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、視聴者のリクエストにより1985年公開のアドベンチャー映画『グーニーズ』が放送された。28年ぶりのゴールデンタイムのテレビ放送ということで、平均世帯視聴率8.9%(ビデオリサーチ調べ)を獲得したが、往年のファンを喜ばせたのは日本のレジェンド声優が勢ぞろいした日本語吹き替え。
今回放送された『グーニーズ』は以前のテレビ放送版で、主人公・マイキー役に『一休さん』の一休や『キテレツ大百科』のキテレツで知られる藤田淑子さん。その兄・ブランド役に『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイの古谷徹さん。そのほか『となりのトトロ』のメイちゃん役でおなじみの坂本千夏さん、『ドラゴンボール』の孫悟空役の野沢雅子さん、『忍者ハットリくん』のケン一役の菅谷政子さんなどなど、そうそうたる顔ぶれが吹き替えを担当していた。
誰でも一度は聞いたことがあるレジェンド声優の声。あらためてキャラピッタリの彼らの声のかわいさ、かっこよさに感動した人も多かったはず。そこで今回は70歳以上のベテラン声優にテーマをしぼってアンケート調査を実施。40代から50代の男女300名に、「いつでも声が頭に浮かぶ声優」を1名ずつ挙げてもらった。さまざまな声優やキャラの名前が挙がったが、特に意見が集中した上位の声優を紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■ドラえもんに「何十年たってもその声が脳裏から消えない」
まず第3位に選ばれたのは、1979年から2005年まで、26年にわたって『ドラえもん』でドラえもん役をつとめた大山のぶ代さん(9.0%)。
やはりドラえもんの印象が強いようで、アンケートでは、「幼いころにずっと聞いていたからかもしれないが、何十年たってもその声が脳裏から消えないインパクト。一生消えないと思います」(44歳・男性)、「ドラえもんは大山のぶ代さんで育ったから“ぼくドラえもん!”がまだ耳に残ってます」(48歳・女性)、「“のび太くーん”の声は思い出すだけで癒される」(50歳・男性)、「ドラえもんの声があまりにマッチしていたから」(50歳・女性)と、ドラえもんとともに過ごした幼少期が思い出されるというノスタルジックなコメントもあった。
また今回のアンケートでは「好きなセリフ」についても聞いており、大山さんのドラえもんの一番印象的なセリフとして挙げられたのは「ぼくドラえもん」が圧倒的だった。現在は水田わさびさんがドラえもんの声を担当しているが、今の子どもたちには同じように水田さんの声が長く心の中に残っていくに違いない。