■控えめに語る“ガンダム愛”
トーク進行の岸氏から一番好きなガンダム作品を聞かれると、落合氏は「逆襲のシャアですね」と即答。その後、落合氏は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の基本的なストーリーやシャアが地球に対して行おうとした作戦について、岸氏に事細かに解説するひと幕も。
会場に『逆襲のシャア』のアニメ映像が流れると、落合氏は「大体シャアとか今回(閃光のハサウェイ)のハサウェイとかが出す結論は、ずいぶんと攻撃的ですよね」とまとめた。
岸氏が「そういう観点から考えると、そのガンダムで社会貢献って……」と切り出すと、落合氏はその指摘に賛同しつつも「そこが絶妙で、ガンダムって劇中では兵器じゃないですか。物騒だと思ったんですけど、先ほど社長とお話させていただいて、(お台場の立像などでは)ガンダムに武器を持たせないことをポリシーにしていると言われて、あぁ、なるほどなと」「けっこう腑に落ちた」と、その理念に納得したという裏話を明かした。
また、ガンプラに関する質問を受けると、落合氏は「(自分程度でガンプラが)好きって言うと詳しい人に怒られそうですが、そこそこは(好き)。マスターグレード組んだりとか、そのくらいはしますね」「(好きなMSは)サザビーかな。さっき映像に出てきた赤いヤツです」と語り、「『ラブライブ!』のプラモも良く出来ていると思いました」と別作品のバンダイのプラモデルまで絶賛していた。
■オープンイノベーションに期待するところ
今回発表された「ガンダムオープンイノベーション」に期待する部分として、落合氏は「僕が面白いと思うのはベンチャー企業とか、オープンイノベーションに乗ってくる中央にいる人たちは、おそらくガンダムに憧れてロボットを作ったり、人工知能の研究をしてたりする人が多いはず」と分析。
そしてガンダムは戦争の悲惨さなどが描かれたコンテンツなので、今回のオープンイノベーションでは「そうじゃないモノを作ろうとしてくるような(流れもありうる)」、さらに落合氏は「コロニーを作ってくれる人がいるといいな、と勝手に思ってるんですけど」と、ガンダム好きらしく宇宙コロニーへの期待も口にした。
ほかにも落合氏は「『逆襲のシャア』にはサイコミュやサイコフレームといった人の脳波や精神を読み解く技術がある」と解説し、現実の世界では「テクノロジートレンドとしてブレイン・マシン・インタフェースとか、人間の生体情報をカメラとかで読み取ってみたりとか盛んに行われてる」「そういった(方向性の)オープンイノベーションはありそうですよね」と展望を述べた。
■二足歩行するガンダムが作られる可能性
また岸氏が「その気になればリアルのガンダムはできるんですかね?」と質問すると、落合氏は「(横浜の動くガンダムは)腰で押さえてないと動かないから、二足歩行のやつは本気でやれば作れる人はいるんじゃないですか? よくそんな話になります」「今の世の中ならあり得ると思います」と、とても夢のある話も語っていた。
今回の「第1回 ガンダムカンファレンス」でバンダイナムコが発表した数々のプロジェクトはかなり興味深い内容だった。この計画が今後どのような動きを見せてくれるのか、いちファンとして見守っていきたい。