落合陽一氏が“ガンダムファン目線”で期待する「作って欲しい物」と「リアルのガンダム」の可能性とは?の画像
ガンダムカンファレンスにゲスト参加した落合陽一氏 (C)創通・サンライズ
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 6月15日、バンダイナムコグループは「第1回ガンダムカンファレンス」をオンライン開催。この中では『ガンダム』に関するさまざまなプロジェクトが発表され、ガンプラのリサイクルを実現する「ガンダムリサイクルプロジェクト」や、新しい発想や技術を広く募集する「ガンダムオープンイノベーション」などの実施も明かされた。

 そして、このカンファレンスに参加した落合陽一氏は、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授の蟹江憲史氏、慶應義塾大学大学院教授の岸博幸氏らとともに、今回発表されたプロジェクトに関するトークセッションを行った。

 司会進行を担当した岸氏から「ガンダムについてかなりお詳しい……」と紹介された落合氏は、「かなり詳しいというと詳しい人に怒られそう」「ちょっと分かるぐらいです」と謙遜しつつ、「『閃光のハサウェイ』をこの前見てきました。面白かったです」と最新映画も視聴済みであることを明かした。

 さらに落合氏はアニメ『機動戦士ガンダム』の劇中で描かれた、人口が増えすぎた地球から宇宙コロニーへと移住するという基本的なストーリー設定を解説しながら、現在の地球が現実に直面しているさまざまな問題とも照らしていた。

■「ガンダムオープンイノベーション」が秘める可能性と面白味

 バンダイナムコエンターテインメントの常務取締役・藤原孝史氏が紹介した「ガンダムオープンイノベーション」とは、ガンダムの世界と同様に、現代が向き合うべき人口問題や環境問題、宇宙進出などの未来社会につながる分野において、革新的なアイデアや技術を幅広く募集しようというプロジェクト。

 これについて落合氏は「コンシューマー(一般消費者)ではなくてプロシューマー(生産と消費を兼ねる側)が重要だと思っています」「工学部の先生は、みんなガンダム好きですし、比較的ガンダム世代が今ロボット(研究)をやっていたり、コンピューターやってたりする人が多い」と語り、「そういう社会の中で新しいイノベーションを起こしている人たちがガンダムのファンだったりするのは大きい」という見解を述べた。

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