■天狗の面をかぶった老齢の剣士

 続いて第2位(13%)にランクインしたのは、吾峠呼世晴氏の『鬼滅の刃』に登場する「鱗滝左近次」です。

 水柱である冨岡義勇や主人公の竈門炭治郎を、鬼殺隊の育手(そだて)として厳しく鍛え上げた師匠で、かつては本人も水柱だった経歴の持ち主。鬼殺隊に入って鬼の禰豆子を人間に戻したいと願う炭治郎に対し、かなり厳しい修行を課した人物です。

 最終選別に行くための条件である大岩を斬った炭治郎に対し、「もう子供が死ぬのを見たくなかった」と、最終選別に行くのを断念させるつもりでムリな条件を出したことを明かした鱗滝。そして最終選別を見事クリアした炭治郎がボロボロになって帰ってきたとき、鱗滝は炭治郎と禰豆子を抱きしめ、天狗のお面越しに涙を流していました。

 そんな心優しき鱗滝の弟子の多くは、最終選別が行われる藤襲山にいた手鬼によって殺されています。修行中の炭治郎の前に現れた錆兎と真菰も鱗滝の弟子で、すでにこの世を去っていますが、真菰は「私たち鱗滝さんが大好きなんだ」と語っていました。死んだ弟子たちにまで慕われていた鱗滝は、炭治郎にとっても素晴らしい師匠ですし、厳しさの中に人間味があふれるすてきな人物でしたね。

 ちなみに今回のランキングの第8位には、我妻善逸の師匠である桑島慈悟郎もランクインしています。

  1. 1
  2. 2
  3. 3