■切れ味鋭い下ネタ満載! 伝説のギャグ漫画
そして第1位(14.5%)に輝いたのは、古谷実氏の『行け!稲中卓球部』。同作は1993年から96年まで『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて連載され、破壊力満点のギャグで大きな話題を呼んだ作品だ。
タイトルにある通り「卓球部」が舞台となっているが、基本ストーリーにスポ根的な要素はほとんどナシ。部員である前野や伊沢、田中といった“部の問題児”たちに振り回される部長の竹田、副部長の木之下といった構図が定番だった。
個性的なキャラクターによる意表を突いたギャグが同作の魅力で、ドギツイ下ネタや変態的行動が続出。前野&伊沢がパンダの乗り物に乗ってカップルの邪魔をする「ラブコメ死ね死ね団」や、自分のオナラを1年間ビニール袋にためこんだ田中など、いまだに忘れられないインパクトのあるシーンが多い。
余談だが芸能人にも『稲中』ファンは多く、今年2月7日にはタレントのMEGUMI(39)が長男の12歳の誕生日に『スラムダンク』と一緒に『稲中卓球部』の単行本を全巻プレゼントしたことを自身のSNSで公表している。
■現在も続いている大人気作品も!
90年代と言えば、ほかにも現在もアニメが放送中の臼井儀人氏による『クレヨンしんちゃん』(双葉社)や、漫画連載が続いている浜岡賢次氏の『浦安鉄筋家族』(秋田書店)が連載開始になった時期でもある。どちらの作品もギャグ漫画史に語り継がれる傑作で、今回のランキングにもたくさんの支持を集めていた。
今回のランキング結果は、当時の漫画好きがその名を聞けば納得する懐かしの名作ギャグ漫画ぞろい。あなたの好きな90年代のギャグ漫画は、トップ10に入っていただろうか。