異色のスーパー戦隊『ジェットマン』が『しくじり先生』に! 知られざる苦労話に一同大ウケの理由とは?の画像
DVD版『鳥人戦隊ジェットマンVOL.1』パッケージより

 2月15日深夜放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)で、人気特撮ドラマ「スーパー戦隊」シリーズが特集された。また翌日16日には完全版と称して、地上波のおよそ倍にあたる51分の放送内容がABEMAにて配信。今回はお笑いコンビ・麒麟川島明(42)を先生役とし、1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まり45年の歴史を持つ「スーパー戦隊」シリーズを紐解いた。

「スーパー戦隊」シリーズはこれまで編成が例年似通っていたため、子どもに飽きられ打ち切り寸前になったことも。そこで90年から92年にかけて「マンネリを打破するための激動の3年間」と称して迷走した歴史があるという。

 まずは1990年放送の『地球戦隊ファイブマン』。ヒーローたちが全員兄弟・全員教師という斬新な設定を取り入れたが、敵のボスの性格が当時のお笑いブームによって急きょ変更。ポンコツキャラになってしまったのがしくじりの原因だったという。

 続いて91年の『鳥人戦隊ジェットマン』では、ヒーローの一人・ブラックコンドルが「スーパー戦隊初の問題児」として酒・タバコ・ギャンブル・女好きの人物に描かれた。また、当時はトレンディドラマが流行していたこともあり特撮ヒーロー番組では異例となる、ドロドロの三角恋愛関係が繰り広げられ、当時のお茶の間の子どもたちを困惑させた。

 最後に紹介されたのは、92年の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』。6人目のヒーローが登場したり、映画『ジュラシックパーク』の影響もあり世間の恐竜熱が高まったことが原因で視聴率は本作をもって回復。川島は自身のお笑いの経験と重ね合わせ、「冒険した上での王道は説得力が出てくる」と締めくくった。

 また番組の最後では3月7日にスタートする同シリーズの新作『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公・ゼンカイザーが登場する場面も。いち早く視聴者の前にお披露目された。

 戦隊について分かりやすくまとめられた今回の放送は「スーパー戦隊」ファン以外からも反響が大きかったようで、SNSでは「めっちゃ分かりやすくおもろかった!」「ジェットマン面白そう」「あと3時間は見たい」「模索があったからこそ戦隊は今でも続いているんだなあ」「初見さんでも楽しく既に知ってる人はもっとこれ話したい! と思えるような内容でした」と多くのコメントが寄せられ、「しくじり先生」というワードがツイッターでトレンド入りを果たした。

 新作『機界戦隊ゼンカイジャー』は、人間1人・ロボ4人のこれまた異色の作品。今から制作陣のチャレンジ精神に期待が高まる。