■クールなのに熱い! 生き様も魅力のライバル

 第3位(9.3%)は『週刊少年ジャンプ』の黄金期を支えた大ヒット漫画『北斗の拳』から、シンがランクイン。シンは主人公・ケンシロウが使う“北斗神拳”と対をなす“南斗聖拳”の継承者で、ケンシロウとヒロインのユリアを奪い合った宿命の敵。当初、シンはユリアを殺害するべく、極悪非道の限りを尽くしていたが、後にそれはユリアを守るために行っていたことだと明かされる。金髪の長髪で白いスーツをまとった、世紀末世界に不似合いなほど美しく描かれた容姿、そして序盤と終盤のギャップなど、彼の生き様に心を奪われたという読者も多かったのではないだろうか。

 最期は北斗十字斬で秘孔を突かれケンシロウに敗れてしまったものの、「俺はおまえの拳法では死なん!!」と吐き捨て城から飛び降り、みずから命を絶った。この去り際の潔さも魅力の一つだろう。

■日本のロボットアニメを代表するボスキャラ

 第2位にはロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』から、シャア・アズナブルがランクイン(11.0%)。“ファーストガンダム”は地味でコワモテのキャラが多く、その中で金髪に赤い衣装といった容姿のシャアは、誰よりも目立つ存在。愛され続けているガンダムシリーズの中でも絶大な人気を誇っており、2018年にNHK BSプレミアムで放送された『全ガンダム大投票40th』では、アムロを抑え、シャアが栄えある1位に輝いた。

 どちらが悪とも決められない『ガンダム』の物語の中では、主人公のアムロ・レイよりもシャアを応援していたという視聴者も多かったようで、今回のアンケートでも40代男性を中心に多くの支持を集め、「美しいボスといえばシャアしか思いつきません」(38歳・男性)、「池田秀一の声を含め、シャアに1票」(34歳・男性)、「仮面の男というキャラ設定をロボットアニメに持ち込んだ富野さんはやはり天才だと思います」(42歳・男性)といったコメントが投票とともに寄せられた。

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