大ヒット上映中の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』は、7人組アイドルグループ・ST☆RISH（一十木音也、聖川真斗、四ノ宮那月、一ノ瀬トキヤ、神宮寺レン、来栖 翔、愛島セシル）が、全編ライブアニメーション＆完全オリジナルで贈る至福の時間。本作に携わる齊藤一美プロデューサーへのインタビュー最終回は、衣裳のこだわりと、音楽が大好きで仕方がない個性豊かな7人を、どんなふうに見つめているのか、たっぷり語っていただきました。
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ST☆RISH自身が、成長したがっているのを実感しています
ーー今回は、クロスユニットソングと、齊藤プロデューサーのコンテンツへの想いについてぜひお伺いさせていただきます。劇中後半で披露されるユニット曲「UUUU」、「SAMURAIZM」は、アッパーなクラブナンバーと和テイストを織り交ぜた楽曲という、2組の対比がとても鮮やかでした。雰囲気の違う2組の衣裳でしたが、メンバー全員が揃って並ぶと、不思議と統一感があって美しかったですね。
本編の衣裳は、今回の『マジLOVEスターリッシュツアーズ』から参加していただいた村山誓一さんに、冒頭の機長服から本編ラストの宇宙服まで、一曲につき一パターンずつ作っていただいているのですが、制作段階では、一曲に対して数十パターンも衣裳アイディアを考えてくださいました。その中から一つを選んで、「ここのパーツを違うものに変更できますか」と相談すると、それをパーツ違いでまた数十パターンアイディアを出してくださるといったように、とにかくアイディアをたくさん持ってきてくださいました。
「UUUU」と「SAMURAIZM」の衣裳は、「世界」と「日本」の対比と、仲間でありライバル同士という関係性を理解していただいたうえで作っていただきました。7人が並んだときにも成立するし、「UUUU」と「SAMURAIZM」で2組に分かれたときにも、彼らの個性が活きたデザインになっているんです。
――とても細かいこだわりがあるんですね。
村山さんは、衣裳をデザインするうえで、彼らの髪色も意識したとおっしゃっていました。「UUUU」の4人（一十木音也、四ノ宮那月、神宮寺レン、来栖 翔）の髪色に1番合うスタイルとして、モスグリーンをベースにしたスタイルを作り、「SAMURAIZM」は髪色が暗めのメンバー（聖川真斗、一ノ瀬トキヤ、愛島セシル）が揃っているから明るいほうがいいかなと赤系にしたそうです。さらに、CGで動かしやすい衣裳の工夫もしてくださっているんです。
ーー大きなスクリーンで衣裳の細かいところもチェックしたいですね！ さて、ここまで齊藤さんのお話をお聞きして、溢れんばかりの『うた☆プリ』愛を感じ、大変感激しています。ST☆RISHは、歌で人々を救うという夢に溢れた存在だと思うのですが、10年以上携わっている齊藤さんにとって、『うた☆プリ』はどんな存在なのでしょうか。
まさか自分でも、これだけ長い付き合いになるとは思ってはいなかったですが、やっぱり音楽や夢や笑顔をテーマに、ものづくりができるということのありがたさをすごく感じます。
この10年のなかで、エンターテインメントが自由にできなくなる時期があったりもしました。エンターテインメントは何をしたらいいのか、どういうふうにあるべきかを考えさせられるときが何度ありましたが、そんなときに『うた☆プリ』を担当できているというところで、私自身がST☆RISHたちに救われたことが何度もありました。
――『うた☆プリ』が教えてくれたものは何でしょうか。
ST☆RISHは、自分たちとファンを“支え合う関係”と表現することがありますが、僭越ながら私たちスタッフも、ST☆RISHや、そのファンの皆さんと支え合っている関係だなと思っています。そんな特別な関係を私たちにも築けることを教えてくれたのが『うた☆プリ』ですね。様々なエンターテインメントの形がある中で、うた☆プリのアニメーション制作の原点は「愛と夢に溢れたものを作る」ということにありますが、それはどれだけ時を経ても変わらずにいられて、上松範康さんをはじめとする原作のチームやA-1 Picturesの人たちと、「アニメーションでどうやって人々を幸せにできるか」ということを語り合っていけることは本当に幸せだなと思います。
――きっとST☆RISHもそう思っているでしょうね。
そう思っていてくれたらうれしいですね。今でも、彼らが成長していくさまを自分たちが作っているという感覚より、彼ら自身が成長したがっているというのが感じられるんです。彼らが、夢の続きを指し示してるように思えるときが何度もあります。だから、「僕らはいま、こうしたい」とか、「この間のライブはこうだったから、次は絶対こうしたい」と、言われているような気がするんですね。
だから、完成して、いよいよお客様に見せるというときも、「ST☆RISHは絶対にあなたを笑顔にしてくれますよ」と自信を持ってお贈りできるんです。やっぱり『うた☆プリ』のアイドルたちは、世界一のアイドルで、ライブパフォーマーなんです。
――ST☆RISHのライブを描いていただいて、ありがとうございます。
私自身も、クリエイター陣に感謝しています。ST☆RISHを世界一のアイドルにしていただいて、世界一のライブパフォーマーにしてくれてありがとうございましたって。いまとても誇りに思っています。
ーーちなみに、齊藤さんが音楽で救われた経験はありますか。
しょっちゅうありますね。おそらくこの業界に入る人って、だいたいそういった経験があると思うんです。私もこの仕事をする前から、音楽だったり作品に元気づけられたり、勇気づけられたりという経験はありました。作る側に回っても、出来上がった音楽や映像に励まされたりしているんです。
ーー彼らの音楽が原動力になっているんですね。
今回のコロナ禍も、この作品を作りながら、チームみんなで乗り越えてきましたし、もともとテレビシリーズのスタートの年は2011年で、東日本大震災がありました。節目ごとに「エンターテイメントとは何か」と問いかけられながら、この作品と一緒に乗り越えてこられたと思ってるので、私自身、この仕事に携われてよかったなと何度も思いました。そして、『うた☆プリ』に携わってくださってるスタッフの皆さんと一緒でよかったなと思いながら過ごしてきた十何年ですね。
ーーエンドロールで、QUARTET NIGHTとHE★VENSの皆さんがライブを観ていたので、ぜひ次は、彼らのライブもお願いします！
頑張りたいと思います（笑）。2組とも、ちゃんと観に来てくれていましたね。とくにQUARTET NIGHTのシーンは、「一期のQUARTET NIGHTに似てますね！」と永岡智佳監督に伝えたら、「気が付きましたか？」ってニヤリとされていました（笑）。QUARTET NIGHTとHE★VENSもきっとST☆RISHのライブを観て、「よし、俺たちも次はどうやっていこうか」と、きっと考えているんじゃないでしょうか。私もぜひ、3組のアイドルたちをこれからも見守っていきたいと思います。
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INFORMATION
「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」
全国の劇場にて公開中！
【イントロダクション】
人気ゲームソフトを原作とし、2011年から４シリーズに渡るテレビアニメ放映、2019年の劇場アニメ公開を経て、2021年に10周年を迎えたアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズ。
多くのファンと共に夢と希望を育んできたアイドルたちは、2022年再び劇場という名のステージに帰ってきます！ 前作に引き続き全編ライブアニメーション＆完全オリジナルでおくる「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」、どうぞお楽しみに！！
【プロローグ】
いつだって夢はこの７人から
そして始まりは君と
さあST☆RISHと一緒に、
世界中に愛を届ける旅へと出かけよう！
【アーティスト】
ST☆RISH
一十木音也・聖川真斗・四ノ宮那月・一ノ瀬トキヤ・神宮寺レン・来栖 翔・愛島セシルの７人によるグループ。
シャイニング事務所所属。
音也・真斗・那月・トキヤ・レン・翔の６人が芸能専門学校在学中にグループを結成し、後にセシルが加入。
その人気は幻の新人賞「うた☆プリアワード」を受賞したことで一気に爆発し、国際的スポーツの祭典「SSS（Super Star Sports）」ではオープニングアクトを務めた。
QUARTET NIGHTやHE★VENSと共に実施したライブ「マジLOVELIVEキングダム」は大評判となり、その抜群のアイドル性と高いライブパフォーマンス力が広く知れ渡るところとなったのは記憶に新しい。
【メインスタッフ】
原作：上松範康／ブロッコリー
監督：永岡智佳
キャラクターデザイン原案：倉花千夏 キャラクターデザイン：藤岡真紀 CGディレクター：中島 宏
サブCGディレクター：大川 威
キャラクターモデリングディレクター：宮嶋克佳 音楽：Elements Garden
制作：A-1 Pictures
配給：松竹
製作：うた☆プリ劇場版ST製作委員会
【キャスト】
一十木音也：寺島拓篤
聖川真斗：鈴村健一
四ノ宮那月：谷山紀章
一ノ瀬トキヤ：宮野真守
神宮寺レン：諏訪部順一
来栖 翔：下野 紘
愛島セシル：鳥海浩輔
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