2001年から2006年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた『Mr.FULLSWING』の作者で漫画家の鈴木信也氏が10月28日、自身のツイッターを更新。『鬼滅の刃』人気にあやかったマンガを投稿し話題を集めた。
「野球ギャグマンガ」として人気を博した『Mr.FULLSWING(通称:ミスフル)』は、主人公の猿野天国らが十二支高校野球部を舞台に、物理法則を無視した技で野球をするギャグありスポ根ありの物語で、作中では他作品のマンガやアニメのパロディネタやメタ表現が多いのが特徴。
作者である鈴木氏は、現在も自身のツイッターにコンスタントに『ミスフル』の数ページの漫画を掲載しており、28日には「大切な親友が鬼になった話を描きました」というコメントともに4ページのマンガを投稿した。
鈴木氏が投稿したこのマンガは、吾峠呼世晴氏による大人気マンガ『鬼滅の刃』を存分にパロディしたものだった。1コマ目から登場人物たちは『鬼滅の刃』をオマージュしたと思われるマンガ「目つきのヤバさ」を読んでおり、『鬼滅の刃』の作中に登場する鬼の設定や、水柱・冨岡義勇のセリフ、竈門禰豆子や嘴平伊之助、岩柱・悲鳴嶼行冥の外見など、1ページにつき必ず1つはパロディを挟むという、勢いのあるギャグだった。
明示こそされていないものの、パロディに関しては「話題のアレのネタ」「アイツを意識」とところどころでツッコんでおり、作中では「超人気作に便乗するなんて4流のする事」「作家のプライドとか著作権とか知ったことか」と自虐ネタも。このマンガは話題を集め、3万を超える「いいね」を集めた。
鈴木氏のマンガを読んだファンからは「むしろ本誌でやるべきネタ」「今の漫画に足りないギリギリの所を走ってる! 最高です!!」「夜中に大爆笑させられた」と相変わらずキレキレのギャグセンスを大絶賛。「色褪せない素敵な漫画」「令和でミスフル読めるの本当に幸せ」と、『ミスフル』キャラに思いをはせた人も多かったようだ。
また、「このテンションのミスフルギャグ漫画でも新作でも連載お待ちしております! 先生のギャグと絵が大好きです!」「先生、これはお金払って読みたいです!」と、鈴木氏の新作を期待する声も多く寄せられた。
鈴木氏も全力でパロディした『鬼滅の刃』の劇場版『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、公開からわずか10日で興行収入100億円を突破し大きな話題を集めている。