街でレッドブルの宣伝カーを見かけたら見えなくなるまで目で追ってしまう、でおなじみムーディ勝山です。近年、ドラマや映画で「名バイプレイヤー」として脇役で良い味を出す俳優さんが注目されるようになってきていますが、もちろん、漫画にもそういうキャラがいます。ということで今回のテーマは「泣かせる脇役ベスト３」！ このテーマを決めた瞬間に頭に浮かんだ３人がいるので、さっそく発表していきたいと思います。みなさまのナンバーワン脇役もぜひ教えてください。
■第３位ポップ『DRAGON QUEST-ダイの大冒険-』
まずは１０月から２度目のアニメ化をする『ダイの大冒険』の魔法使い・ポップ。彼は日本アカデミー賞助演男優賞も獲れるぐらいの活躍をしています。何度ポップに泣かされたことか！ ……でも、いや、そうなんです。言いたいことは分かります。ポップって脇役か？ と。ポップは脇役と呼ぶには抵抗があるぐらい活躍してましたし、なんなら物語の後半は完全に主役のダイを食っていました。でもやはり外せない！ 大好きなんだ！
ポップのすごさは「最初の登場からの成長度合い」に尽きます。コミック中のポップの成長は、プロに入ってからの大谷翔平くんぐらいの勢いで成長してました。漫画史上でもここまで成長したキャラクターはなかなかいないんじゃないでしょうか？
初期のポップは強い怪物がいたら仲間を置いて逃げ出すような男でした。読者からの評判も悪く、ジャンプの上層部からポップを消そうという案まで出ていたそうです。しかし、後半は仲間全員から絶対的な信頼を得て、大魔王を戦慄させる男にまでなったのです！
特に思い出すのは、ハドラーとの名シーン。死神・キルバーンの罠により魔界の炎に囲まれたダイとポップとハドラー。敵であるハドラーが自らの命を賭して、ダイとポップを逃がそうとしますが、ポップは自分たちを逃がそうとするハドラーを見捨てられず、罠の中に残ってしまう。「必死で戦うハドラーも自分たちと何も変わらない」。だから見捨てられなかったと言うのです！ その言葉がハドラーの心を動かし、魔族であるハドラーが神にポップを助けてくれと祈るシーン……!! マジでバスタオル無いと読めません！ ていうかハドラーも最高なんですよ！「漫画史上最高だった敵」みたいなテーマでハドラーのことをいつか書きたい!! てか書かせろ!!
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