2010年にPSP用ゲーム第1作目が発売されてから、今もなお多くのファンを持つ大人気コンテンツ『うたの☆プリンスさまっ』。
シャイニング事務所のアイドルたちの楽曲を体感できるスペシャル展覧会「うたの☆プリンスさまっ『Another World~WHITE&BLACK~』」が、2020年2月1日から3月15日まで、東京・東京ドームシティの「Gallery AaMo」にて開催されている。
前期の「WHITE SIDE」と後期の「BLACK SIDE」で異なる内容を展開するこのイベント。2月1日から20日まで行われる「WHITE SIDE」では、聖川真斗(CV:鈴村健一)、四ノ宮那月(CV:谷山紀章)、来栖翔(CV:下野紘)、愛島セシル(CV:鳥海浩輔)、美風藍(CV:蒼井翔太)、カミュ(CV:前野智昭)の6人がメインキャストを務め、映像エリアで『WHITE GRAVITY』の新楽曲を、縦3.6メートル×横9メートルという大迫力のスクリーンで体験できる。
また、2月22日から3月15日まで行われる「BLACK SIDE」では、一十木音也(CV:寺島拓篤)、一ノ瀬トキヤ(CV:宮野真守)、神宮寺レン(CV:諏訪部順一)、寿嶺二(CV:森久保祥太郎)、黒崎蘭丸(CV:鈴木達央)の5人がメインキャストに代わり、それぞれ新曲を発表する。
今回、現在開催中の「WHITE SIDE」の模様を紹介する。はじめに足を踏み入れるエントランスには、キラキラと反射するクリスタルに囲まれた通路がある。ここが、アイドルたちが大学生だったらという「if」の世界への入り口となる。
通路をくぐった先にあるAnother Worldエリアでは、「早乙女大学」に通う彼らの日常をかいま見ることができる。大学のアートボードや、各人に縁のあるアイテムが所狭しと並べられているが、これは一つ一つをじっくりと見つめる価値あり。それぞれの筆跡など、かなり細かいところまで作り込まれており、「早乙女大学」という設定の奥深さが表現されている。たとえば、物販コーナーでも販売されているボールペンが、ちゃっかりセシルのバイト先である「寿弁当」のエプロンのポケットに差し込まれている。そのほか、購買で人気のパン情報が書かれたノートなど、各キャラの個性があらわれた展示となっている。各人のコメントも忘れずチェックしたい。
続いて、メインビジュアルのフォトスポットでは、アイドルたちと一緒にクールな世界観に入り込むことができる。向かいには手持ちのぬいぐるみを使用して写真撮影ができる、ミニサイズのメインビジュアルの背景フォトスポットも。
見どころの一つであるバックステージエリアは、アイドルたちの控室や舞台袖を再現しているファン必見のエリア。椅子にかかったパーカーや、鏡に貼られたメモなど、まるで先ほどまで彼らがいたかのような臨場感のある楽屋に、いろいろなストーリーを想像してしまいそう。
イベント関係者に話を伺ったところ、「新曲のイメージを体験していただける仕組みになっています」とのこと。このあとの映像エリアへの期待が膨らむ。
控室を少し進むと、あまりにもリアルに舞台袖を再現したコーナーが。テープにそれぞれの名前が書かれた袖水は、飲んだ量もそれぞれ微妙に違っているという細かい演出も。ここでは、後期のメインキャストを務める「BLACK SIDE」のメンバーが登場。Live2D映像には撮りおろしボイスを使用している。
映像エリアでは、『WHITE GRAVITY』の楽曲を、縦3.6メートル×横9メートルという大迫力の巨大スクリーンで体験できる。色鮮やかな世界観と響きあうハーモニーは感動必至。入場一度につき一度のみの鑑賞となるので、しっかりと目に焼き付けたい。
ビジュアルの美麗さはさることながら、プリンスたちが確かに存在していることを感じさせる『Another World~WHITE&BLACK~』。ありえたかもしれない、もう一つの彼らの物語を楽しんでみてはいかがだろうか。
(c)SAOTOME GAKUEN Illust. KOGADO STUDIO