世界に誇る大ヒット格闘ギャグ漫画「キン肉マン」。令和元年の今年、40周年を迎えたことを記念して、版元の集英社が最新コミックス第69巻のほか、同時に2冊のムック本を刊行した。
「キン肉マン」は1979年に「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始。その後、アニメやキン消しなどの関連文具やグッズの数々が大ヒット。社会現象ともいえる一大ブームを巻き起こした。現在も「週刊プレイボーイ」のWebサイトなどでの連載がスタートするなど、その人気は衰えず、今年でシリーズ累計発行部数7500万部を数える日本を代表する漫画コンテンツなのだ。
そんな「キン肉マン」40周年を記念したトークイベントが都内で開催された。登壇したのは、ゆでたまご氏(原作担当:嶋田隆司氏と作画担当:中井義則)と、「キン肉マン」を世に送り出した初代担当編集者であり、漫画の中で「アデランスの中野さん」として登場しファンにもお馴染みの中野和雄氏。旧交を温めるトークショーとなった。
イベントが開催されたこの日11月29日(金)は、日本記念日協会が“いい肉の日”とともに“キン肉マンの日”と公式に制定した記念日となっている。そんな記念日にもっとも相応しい3人のトークは、40周年というメモリアルならではのレアなイベントとなった。
当時キン肉マンが「週刊少年ジャンプ」でデビューするきっかけはなにかといった裏の事情を始め、ファンならずとも気になるキン肉マンにまつわる裏話の数々が、生みの親ともいえる元担当編集者の中野氏の口から語られた。
「こんな面白いプロレス漫画があったのかと思いました」
と、ボツ原稿の応募の山からゆでたまごの応募漫画を見つけた当時を振り返る中野氏に対して、
「18歳で上京してアパート紹介からすべてやってくださって…ぼくらにとっては親のような存在です」
と、めったに公の場に姿を現さないといわれる中井氏も当時を振り返りながら中野氏への変わらぬ感謝の気持ちを語った。
この日、中野氏の目の前で描かれた本人と、キン肉マンとのツーショットイラストがサプライズプレゼントされ、めったに見ることのない貴重なキン肉マンの顔の作画の様子もライブで披露された。
そんなキン肉マン尽くしのこの日のイベントの様子は、動画でごらんください。