『この世界の片隅に』などで知られる広島県広島市出身の漫画家・こうの史代氏の漫画『夕凪の街 桜の国』をモチーフとした大型ステンドグラスが、“アストラムライン”の愛称で利用される広島新交通1号線の本通駅に設置されることが発表された。
ステンドグラスはこうの氏の原画・監修のもと「クレアーレ熱海ゆがわら工房」で製作。温かいタッチと色使いで光に映え、平和の尊さを伝えようというこうの氏の思いを表現し、駅利用者だけでなく、広島の人々や国内外の多くの来訪者の心に潤いと安らぎを与える作品に仕上げていくという。
世界遺産に登録された原爆ドームや広島平和記念資料館などがある平和記念公園の最寄り駅として、広島市⺠だけでなく多くの観光客が利⽤する本通駅。こうの氏のステンドグラスを設置することで駅に新たな風格ある景観を創り、地域の魅力を向上させる狙いだ。
アストラムラインの利用者でもあるこうの氏は、「『夕凪の街』はわたしにとって人⽣の転機となった⼤切な作品です。(広島市中区)基町周辺に絵を飾っていただいて、本当にうれしいです」とコメントを寄せている。
LED内蔵のステンドグラスは縦2.8メートル、横7メートルで、2020年2月29日からお披露目される。