ここ数年、若者たちの振る舞いが社会問題となっている日本のハロウィン。10月27日放送の『ゲゲゲの鬼太郎』(フジテレビ系)ではそんなハロウィンに対する痛烈な風刺が描かれ、「よく言ってくれた!」と絶賛が相次いだ。
今回放送された「こうもり猫のハロウィン大爆発」というエピソードでは、西洋妖怪・こうもり猫を中心とした展開が繰り広げられることに。物語はハロウィン一色に装飾された渋谷らしき街で、こうもり猫がねずみ男を仲間に引き入れようとするシーンから始まった。
続いて場面は鬼太郎の家に移り変わり、「ハロウィン爆発しろ!」と腕を振り上げて不満を叫ぶねこ娘が登場。鬼太郎から「それ毎年言ってないか、ねこ娘」とツッコまれると、ねこ娘は「毎年言うわよ。毎年やってんだから」と不満げな表情でぼやく。さらにハロウィンについて「最低のイベントよ。若い連中が夜通しお酒飲んで」「女の子たちだって変な仮装で騒ぐ。まったくハレンチ極まりない」と批判してみせる。
また、ねこ娘だけでなく、ねずみ男もハロウィンに対して毒舌を炸裂。ねずみ男はこうもり猫に対して「仮装した連中がバカ騒ぎする祭り」と日本独自のハロウィンを説明すると、「日頃ため込んだものをこういう場で爆発させたいんでしょうね。まあでっけえ屁みたいなもんですね」と批判した。
ハロウィンを容赦なく叩く今回の『ゲゲゲの鬼太郎』に、ネット上からも賛同の声が続出。「みんなが思ってることを見事に代弁してくれた!」「さすがねこ娘さん、正論すぎる」「ねこ娘のハロウィン批判が今年も聞けた」「ねこ娘は一体ハロウィンにどれだけ恨みがあるんだ……」と大きな反響が上がっていた。
「ねこ娘といえば、昨年放送の第30話『吸血鬼のハロウィンパーティー』でもハロウィン批判をしていました。ねこ娘は日本人が急にハロウィンに興味を持ち始めたことを揶揄し、“商業主義の産物! 単なるコスプレ大会!”“ナンパはうざいし道も混む。大っ嫌い!”と感情を爆発させていました。ゲゲゲといえば社会問題を妖怪と絡めて風刺する作風。最近の日本のハロウィンの狂騒は扱いやすいテーマなのでしょう」(アニメライター)
1年に一度のイベントとはいえ、はめを外しすぎて妖怪たちをあきれさせてしまうのは避けたいものだ。