『ゲゲゲの鬼太郎』最低人殺し男に「救いがなくて悲しい」「子どもと見るのキツい」の画像
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 10月20日に放送された『ゲゲゲの鬼太郎』(フジテレビ系)で、人間の死体に取り憑く妖怪・魍魎(もうりょう)が登場。サスペンスのようなホラー展開に、「やっぱり幽霊より人間のほうが恐い……」と大きな反響が上がった。

 第78話「六黒村の魍魎」は、鬼太郎のもとに写真家・久能から「女性の亡霊につきまとわれている」という依頼が舞い込んでくるというもの。鬼太郎は亡霊を退けた際に、その正体が魍魎に操られている女性の死体だと知る。そこで女性について心当たりがないかと久能に尋ねるのだが、返ってきたのは「知らない。見たこともない女だ」という言葉だった。

 不審に思った鬼太郎が調査を行ったところ、女性は水葉という名前で、生前には久能と恋仲だったことが判明。さらに魍魎を封印した後には、回想シーンによって2人の間に起こった出来事が明かされていく。

 カメラマンとしてスランプに陥っていた久能は、ある日、水葉とともに六黒村に訪れたのだが、ふとした拍子に彼女を湖へと突き落としてしまう。その瞬間、水中でもがき苦しむ水葉の姿にインスピレーションを受けることに。久能は「これが俺の撮りたかった写真だ!」と叫びながら、助けを求める恋人を見殺しにしてシャッターを切り続けた。

 その後、魍魎が復活してピンチに陥ってしまう鬼太郎たち。しかし水葉の霊の手助けによって、何とか魍魎を撃退。目玉おやじによると水葉の思いは魍魎によって歪められていただけで、最期まで久能を恨んではいなかったという。

 芸術のために恋人を犠牲にする“写真家のエゴ”が描かれた今回のエピソード。ネット上では「あまりに最低野郎で朝から子どもと見るのがキツかった」「救いがなくて悲しい話」「犠牲になった彼女の気持ちを思うとつらすぎる」「何とも言えないくらい切ない物語だった……」「最後までクズ男を愛してたってところがやり切れない」といった感想が上がった。

 物語のラストでは改心した久能が罪を告白し、警察に連行されていくという展開に。勧善懲悪では語れないほろ苦いエンディングは、視聴者の心に強い印象を残したようだ。