『新米姉妹のふたりごはん』テレ東新機軸“料理百合ドラマ”に「100万回かわいい」の画像
画像はテレビ東京系ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』公式サイトより

 山田杏奈(18)と大友花恋(20)がW主演を務めるドラマ『新米姉妹のふたりごはん』(テレビ東京系)が10月10日より放送開始となった。

『月刊コミック電撃大王』(KADOKAWA)で連載中の柊ゆたか氏による同名漫画を原作とした同ドラマ。料理を美味しそうに見せる映像と、調理中の料理音にこだわって作られており、まさにテレ東が得意とする「料理ドラマ」の新勢力と言える。それに加え、主人公の女子高校生2人が初々しく、2人の心が少しずつ通っていく様子がとにかくかわいい第1話だった。

 親の再婚を機に突然姉妹になった女子高校生のサチ(山田)とあやり(大友)。しかし同居を初めてすぐに両親の海外出張が決まったため、2人きりで生活することとなってしまった。性格は真逆で、コロコロと表情が変わる明るいキャラのサチに対して、あやりはクールな雰囲気で口数は少なめ。2人はぎこちない生活をしていたが、父親が海外から送ってきた生ハムの原木「ハモンセラーノ」を挟み、心を通わせてく。

 テレビ東京の名作料理ドラマは数多いが、その代表作である松重豊(56)主演『孤独のグルメ』は主人公・井之頭五郎の豪快な食べっぷりと個性的な一人語りが特徴。今年4月クールに放送された『きのう何食べた?』は、西島秀俊(48)と内野聖陽(51)が演じる2人の日常の食卓を通し、中年男性カップルの恋愛模様が描かれて注目を集めた。

 それらに共通したのは主人公が中年男性という点。しかし今作は女子高生ふたりが主人公という、今までにないテーマ。作られる料理も生ハムの原木「ハモンセラーノ」をカットして、そこに庭で育てているバジルを加えた生ハムのバゲッドサンドという、インスタ映えしそうな料理。

 実際サチは出来上がった料理を写真に収める。ハモンセラーノを送ってくれた父親に見せるためではあったが、動きや表情が若々しく、これまでのテレ東料理ドラマにはなかったシーンだった。

 そうした、主人公2人の心理描写も丁寧に撮られていた印象。突然同い年の見知らぬ女子2人で同居を余儀なくされたら、とまどうのは当たり前。そのぎこちない仕草の中で、お互いに相手を思いやる行動が描かれていた。

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