10月8日、フランスの実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の日本語吹替版の本予告映像が公開され、大きな反響を呼んでいる。
同映画は、北条司氏の人気漫画『シティーハンター』がフランスで実写映画化されたもの。フランスでは『Nicky Larson et le Parfum de Cupidon』というタイトルで、同作の大ファンである俳優のフィリップ・ラショー(39)が主演と監督を務めた。
そして、11月29日の日本公開に合わせて日本語吹替版が制作。これまでアニメ版『シティーハンター』の冴羽リョウの声といえば声優の神谷明、槇村香の声は伊倉一恵という不動のコンビだったが、今回の吹替版ではリョウ役を山寺宏一、香役は沢城みゆきが担当する。
ちなみにほかの主要メンバーの海坊主役は玄田哲章、野上冴子役は一龍斎春水(改名前は麻上洋子)が務め、こちらはアニメ版と同じキャストだった。
その日本語吹替版の予告映像では、ラショーの演技に合わせた山寺の「うひょー、もっこりちゃーん!」というコミカルなセリフは、アニメ版の神谷の演技にそっくり。そのリョウに100tハンマーを振りかざす「何言っとんじゃーい!」という沢城のセリフも、伊倉の演技によく似ていた。
そんな本予告映像を見た原作ファンから「違和感ない」「さすが山寺さんと沢城さん。神谷さんと伊倉さんへのリスペクトを感じます」「メイン2人、うますぎ!」「想像以上の吹替しやがって」「原作&アニメへのとてつもないリスペクトを感じる」といった称賛のコメントが続出した。
同映画の公式サイトに掲載されたコメントによると、当初は冴羽リョウ役をオファーされた神谷が辞退。山寺が「神谷さんがやるべきです! ファンはそれを待っていますよ! 絶対僕はできません」と伝えたが、神谷は「今回、自分は違う役で出るから、冴羽リョウは山ちゃんに任せた」と答えたという。
そして神谷は「山ちゃんにオファーがいったと聞いて『よし!』と思いました」「自在に様々なキャラクターを演じられる人は、吹替の長い歴史を振り返っても山ちゃんしかいない。僕が太鼓判を押します」とコメント。山寺が演じる“冴羽リョウ”に絶大な信頼を寄せていた。
その神谷の言葉にもあった通り、予告映像のラストに公開されたキャストの中に「神谷明」と「伊倉一恵」の名前が。映画の公式サイトは「スペシャルゲストとして出演する神谷明さん、伊倉一恵さんがどの役で出演しているか、今後の情報をご期待ください」と告知しており、2人がどんな役柄を演じるのかも注目を集めそうだ。
※画像は映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の公式サイトより