日本テレビの金曜ロードショーでは、8月16日に『千と千尋の神隠し』、23日に『崖の上のポニョ』、30日に『天空の城のラピュタ」と、3週連続でジブリ作品が放送。誰もが知っている有名タイトルばかりだが、英語版のタイトルはわりとストレートなものが多いことをご存知だろうか。
2001年公開の『千と千尋の神隠し』の英語版タイトルは、『Spirited Away』で、まさに“神隠し”がそのまま英語になっている。2008年公開の『崖の上のポニョ』の英語版タイトルは『Ponyo』。これまた主人公の“ポニョ”という名前を用いたシンプルなタイトルだ。そして1986年公開の『天空の城ラピュタ』は『Castle in the Sky』で、“空にある城”。そこにラピュタの名前がないのは、少し寂しい気もする。
その他にも、主要なジブリ作品の英語版タイトルを紹介しよう。
・『風の谷のナウシカ』(1984年)=『Nausicaa of the Valley of the Wind』
・『となりのトトロ』(1988年)=『My Neighbor Totoro』
・『火垂るの墓』(1988年)=『Grave of the Fireflies』
・『魔女の宅急便』(1989年)=『Kiki's Delivery Service』
・『紅の豚』(1992年)=『Porco Rosso』
・『猫の恩返し』(2002年)=『The Cat Returns』
・『ハウルの動く城』(2004年)=『Howl's Moving Castle』
・『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)=『ARRIETTY』
・『思い出のマーニー』(2014年)=『When Marnie Was There』
『魔女の宅急便』が「キキのデリバリーサービス」とされているのは驚きだが、実はジブリ作品に限らず、英語の映画タイトルにはシンプルなものが多い。たとえばディズニー映画『アナと雪の女王』の原題は『Frozen』(凍った)。『塔の上のラプンツェル』は「Tangled』(もつれた、絡まった)。さらに『カールじいさんの空飛ぶ家』は『Up』(上へ)という、たった2文字なのだから驚きだ。
ちなみに日本のアニメで、原作版とギャップのある英語タイトルといえば『るろうに剣心』の劇場版などで用いられた『Samurai X』が挙げられる。これは主人公の緋村剣心の頬の十字傷が“X”に見えるからだと言われている。他にも『名探偵コナン』の英語版コミックスは『Case Closed』(事件解決)というタイトルに変更されている。
どうやら英語版タイトルのつけ方は、シンプルイズベストなのかも!?