田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)

 東京五輪開幕まで、ちょうど1年となった7月24日。世紀のビッグイベント開幕に向けて、民放テレビ局の共同企画「一緒にやろう2020」のスタートが発表された。

 同企画は、民放5局41番組が、テレビ局の垣根を越えて、一緒にいろいろなことを考えていこうと呼びかけ、推進していくというもの。サブタイトルに「史上最も美しい五輪へ」を掲げ、「心も綺麗に、街も綺麗に」を目指して、視聴者参加型のさまざまな社会貢献企画も展開していく予定だという。

 24日には、各テレビ局の人気番組の出演者や、報道番組を担当するアナウンサーが出演した動画が公式ホームページで公開された。

「この動画は、タレントやアナウンサーたちがリレー形式でメッセージをつなげていくもので、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の黒柳徹子さん(85)、『笑点』(日本テレビ系)の春風亭昇太さん(59)、さらには『サザエさん』(フジテレビ系)のサザエさんや、『ポケットモンスター』(テレビ東京系)のピカチュウといった、アニメキャラクターも登場する、大変豪華な動画です。しかし、このVTRには大きな懸念もあって……」(制作会社関係者)

 “大きな懸念”、それは、今、芸能界を大きく揺るがせている芸人の「闇営業」問題の渦中にいる人物が出演していることだという。 

「『スッキリ』(日本テレビ系)でMCを務める極楽とんぼ加藤浩次(50)とハリセンボン近藤春菜(36)も出演していて、“この映像はいつまで使えるのか……”と業界関係者の間でも不安の声が上がっているようです」(前出の制作会社関係者)

 7月20日、雨上がり決死隊宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)が一連の闇営業問題について謝罪会見を行ったことで、反社会的勢力の会合に参加していたお笑い芸人と、所属事務所について論争が巻き起こっている。

 宮迫と亮の会見、所属事務所の会見を受け、加藤は「経営陣が変わらなければ事務所を辞める」と発言。『スッキリ』で共演する春菜も、事務所サイドの不手際を口にしている。

「『一緒にやろう2020』の動画が公開される前日となる7月23日、加藤と会社側とで会合が持たれ、加藤は今後も会社と話し合いを継続していくことを表明しましたが、自身の進退についてはすでに決まっているとも話しています。経営のトップが2人とも変わるというのは現実的には考えにくいことで、そうなると加藤が現在の所属事務所を辞める可能性は高い。退社となると『スッキリ』は降板せざるをえないでしょう。春菜にも影響が出るかもしれない。となると、『一緒にやろう2020』の加藤と春菜の出演部分は使用することができなくなるのではないかと思われます。

 さらに亮の相方である田村淳(45)も、この動画に出演しています。淳が『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京系)の一員として語るメッセージは“キレイにしてみよう”。偶然ですが、意味深ですね……。

 淳は亮の件とは別に、事務所のギャラ体系への不満をしきりに発言しています。なので亮が事務所を辞めるとなった際、淳がどのような判断を下すのか……。そういった意味でもこの動画の扱いについては予断を許さないと話題になっているんです」(前出の制作会社関係者)

「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことを目的として掲げ、「平和の祭典」として知られる五輪開幕の裏で、タレントと所属事務所、テレビ局による泥仕合が勃発してしまうのだろうか――?