T.M.Revolutionこと歌手の西川貴教(48)が18日、自身の公式ツイッターを更新。多数の死傷者を出した京都アニメーション放火事件に関する自身のコメントについて謝罪し、一連のツイートを削除したことが波紋を呼んでいる。
西川は事件発生日夕方、「誠に勝手ではございますが、京都アニメーションさんには、いちファン個人としては勿論ですが『けいおん!』『中二病でも恋がしたい!』など聖地巡礼で滋賀の観光に多大な貢献を頂いてきたので、なんとか僕で出来る事がないか考えていきたいと思います。何かご意見などあれば是非お願いします」と投稿。京都アニメーション制作の作品が自身の出身地、滋賀県の活性化に寄与したことに触れ、何とかその恩を返したいという意図のメッセージだ。
このツイートは同日夜の時点で10万件以上の「いいね」がつけられ、多くの人々から支持されたように見えた。しかし、早すぎた行動が混乱を招いたのか、その後「居ても立っても居られなず、このような場所で発言をしたことで、不快な想いをさせてしまい申し訳ありませんでした」(原文ママ)と謝罪。「今は犠牲になられた方々、ご家族の皆様、関係者の皆様のお気持ちを鑑み、一連のツイートを削除させて頂こうと思います。今は必要として頂ける時に、いつでも動けるよう静かに待ちます」とコメントし、前述のツイートを削除した。
ツイッター上では「貴方の発言は、間違ってませんよ!」「消さなくてもいいと思います。たくさんの声まで消えてしまいます」「すぐに想いを発信して行動に移せる西川さんは素晴らしいなと感心しました」「京アニファンである私は僅かでも気持ちが救われました」といった擁護の声が殺到。ツイート復活を強く望む人がいる一方で、「万人が完全に賛同することというのは難しい」「いろんな意見があって良いと思います」といった冷静な声も聞かれるなど、西川の“自粛”に対する受け止め方はさまざまなようだ。
将来有望なアニメーターたちを含む33名もの命が奪われ、会社の存続を危ぶむ声も上がっている今回の事件。タイミングの賛否はあれど、影響力のある有名人が真っ先に支援の声を上げることは決して否定されるべきものではないはずだ。