2026年10月22日、LINE Digital Frontierは「コンテンツ投資に関する発表会」を開催。今後3年間で総額100億円規模を投じて、日本発オリジナルコンテンツを拡大していく方針を示した。
その中では、製作体制への投資、個人クリエイターの発掘や支援、新たな創作プラットフォームの日本導入予定などが発表された。
LINE Digital Frontierは「LINEマンガ」や「ebookjapan」を運営。同社は、150カ国以上・10言語で展開するWEBTOON Entertainmentグループのネットワークを生かして、日本発の作品コンテンツを海外の読者に届ける新たな方針を示した。
その代表的なものが、新作コンテンツや人気連載作を世界へ同時に届ける「Global Drop」というプロジェクト。すでに2026年9月から『勇者の抒情歌(バラード)』が世界同時配信されている。
日本発のコンテンツとしても、株式会社ナンバーナインが手がける『暗殺勇者の天星航路』を皮切りに、さまざまな作品が順次世界同時配信されていく予定だ。
そして漫画などのコンテンツが世界同時配信されることで、いち早く世界中のファンに作品を届けると同時に、海賊版対策においても非常に有効な手段であるという。
■「WEBTOON CANVAS」を2027年中に日本にも導入
個人クリエイター向けの創作オープンプラットフォーム「WEBTOON CANVAS」の日本への導入も2027年中に予定されている。「WEBTOON CANVAS」は、現在7言語(日本語が加わると8言語)に対応しており、クリエイターが希望すればAI翻訳によって複数言語で作品を公開することも可能となる。
ただし、AI翻訳はあくまで作者が希望した場合のみであり、作品自体をAIに学習させるようなことはしないことを強調していた。
また、規定の条件を満たした場合、そのクリエイターは閲覧数による広告収入などの収益還元も受けられるという。
「WEBTOON CANVAS」の日本への導入は、個人クリエイターが言語や地域を越えて読者と接点を持つための取り組みとして位置づけられる。
このほかにも自社制作の強化だけでなく、制作スタジオへの投資、出版社や外部スタジオとの共同制作、パートナー企業と実施するマンガ賞などを通じ、作品制作と個人クリエイターの発掘・支援を進めていく方針が発表された。
LINE Digital Frontier代表取締役社長の森啓氏は、日本の漫画には国や言語を越えて人の心を動かす力があることを強調し、「今後3年間、総額100億円規模の資金投入を通じて、日本のオリジナルコンテンツの開発・投資拡大を強化してまいります」と力強く発信。
そしてLINE Digital Frontierの共同代表であり、WEBTOON EntertainmentのPresidentである金鎔秀(キム・ヨンス)氏は、「世界最高水準の日本コンテンツがグローバルに進出できるよう最善を尽くします」と述べている。
これらのLINE Digital Frontierの新たな試みが、今後日本のクリエイターにとって世界をつなぐ架け橋になるのかもしれない。


