■スピードとディフェンスなら宮城! 映画でも脚光を浴びた小柄な司令塔
スピードという武器なら、湘北の「電光石火」宮城リョータが筆頭に挙げられる。
168cmとバスケ選手としては決して恵まれた体格ではないが、宮城はそのサイズを補って余りある圧倒的なスピードを持つ。
インターハイでの山王工業戦では、深津一成と沢北栄治による鉄壁のゾーンプレスに苦しめられながらも、最後は自らのドリブル突破で2人を置き去りにし、局面を打開してみせた。映画『THE FIRST SLAM DUNK』でも描かれたこの名シーンは、宮城のスピードの凄さをあらためて実感させてくれた。
そして、宮城の優れた点は攻撃だけではない。相手の動きを読む勘の良さや、ここぞという場面でボールを奪う嗅覚も、彼の大きな武器だ。
作中ではパスカットやスティールを何度も決めており、そのディフェンス力は神奈川でもトップクラス。なかでも海南戦では、神奈川No.1プレイヤーと評される牧を相手に要所を押さえた守備を見せ、前半の牧のパフォーマンスを封じ込めた。作中でも“前半の影の殊勲者は彼だった”と称賛されている。
小柄というハンデをスピードと天性のセンスで跳ね返し、牧、藤真という神奈川PGの二強に割って入った宮城。その実力は、2人の牙城を揺るがすほどのものだった。
■パスセンスなら仙道! 本職PGではないのに味方を生かす「天才」
海南戦では田岡茂一監督の策により、PGとしてコートに立った陵南の仙道彰。この試合で彼は、味方を活かすパスセンスという点において、No.1ガードではないかと思わせるほどの圧巻のプレイを見せている。
ふだんはスモールフォワードを務める仙道だからこそ、得点力も一級品だ。190cmという大型PGならではの広い視野と高いバスケIQで、周りの選手の力を引き出すパスを次々と繰り出した。
特にスコアラーである福田吉兆とのコンビネーションは抜群だった。本職PGの牧の意表を突くように福田に絶妙なタイミングでパスを通し、得点を量産させた。
自分でも点を取れる仙道だからこそ、相手ディフェンスを引きつけた上で味方を活かすことができる。その卓越したパスセンスは、福田の持つポテンシャルをさらに引き出していた。
今回紹介した4人以外にも、神奈川には実力派のPGが数多く存在する。
堅実なゲームメイクで陵南を支える植草智之や、藤真不在時の翔陽を支えた2年生スタメン伊藤卓。さらに劇場版に登場した、スピードとテクニックで宮城と互角に渡り合った津久武の夏目博志、双子ならではの息の合ったプレーでボールを回す緑風高校の鶴見精二・啓二もいる。
牧、藤真、宮城、仙道をはじめ、これだけ個性豊かなPGがそろっていた神奈川は、まさに超激戦区だ。それぞれのプレイスタイルやチームへの影響力を考えたとき、あなたが選ぶ「最高のNo.1ガード」は誰だろうか。


