ゆでたまご(原作:嶋田隆司氏、作画:中井義則氏)による人気漫画『キン肉マン』では、正義超人が過酷な戦いに敗れ、時に命を落とすという衝撃的なシーンも多く描かれてきた。
しかし、死の淵から奇跡的に舞い戻り、絶妙なタイミングで仲間のピンチに駆けつける復活劇もまた、当時の『週刊少年ジャンプ』(集英社)における王道の胸熱展開である。
本作において、幾度打ちのめされても蘇ってくる正義超人といえば、やはりロビンマスクが筆頭であろう。そこで、彼の華麗なる復活の歴史と不屈のドラマを振り返っていこう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■アトランティスドライバーで絶命…改心したバッファローマンのパワーをもらい奇跡の復活
「7人の悪魔超人編」において、ロビンマスクは上野にある不忍池でアトランティスとの戦いに敗れて命を落としている。
ロビンマスクは序盤から優勢に試合を進め、必殺技タワー・ブリッジで勝負を決めにかかった。しかし、アトランティスが人質であるミートくんの右足を池に投げ込んだことで、戦いの舞台は水中へと移る。
水中戦ではアトランティスが優位かと思われたが、ロビンマスクはパイル・ドライバーを繰り出すなど果敢に攻めた。だが、砂に沈んでいくミートくんの足に気を取られた隙を突かれ、アトランティスドライバーを食らって命を落とした。
水面に浮かんできたアトランティスが掲げたロビンの仮面……その衝撃的なシーンに当時の読者は絶望したが、ドラマはここで終わらない。
その後、7人の悪魔超人のリーダー格であるバッファローマンがキン肉マンとの激闘の末に敗北。正義超人たちの友情パワーに心を打たれた彼は、ミートくんの復活を手助けする。しかし、それがサタンの怒りを買い、バッファローマンは死の制裁を受けてしまう。
死の間際、バッファローマンは最後の力を振り絞って、残された300万パワーを解放。それにより、落命したロビンマスク、ウルフマン、ウォーズマンを復活させたのだ。
改心した悪魔超人による復活劇……まさに友情パワーが生んだ奇跡といえるだろう。
■生命維持装置が破壊されて死亡……ウォーズマンの捨て身によって復活
「黄金のマスク編」では、悪魔六騎士たちによって金のマスクが盗まれ、後楽園球場に集まっていた地上の正義超人たちのパワーが奪われてしまう。彼らの命を一時的につなぎ止めたのが、銀のマスクによる生命維持装置のカプセルだった。
しかし、悪魔六騎士のプラネットマンの必殺技・超人ボールによって、対戦相手であるキン肉マンの体に世界地図が浮かび上がる。これはキン肉マンがダメージを受けると、その国が出身の超人のカプセルが壊されるという卑劣な技であった。
プラネットマンが空中からのボディ・スラムでキン肉マンを鉄板に叩きつけると、ほぼすべての正義超人たちのカプセルが破壊され、命を落としてしまう。ロビンマスクだけでなく、テリーマンやウォーズマンまでもが倒れていく凄惨な描写は、子ども心に恐ろしく感じたものだ。
さらに、プラネットマンの魔技・人面プラネットによって、正義超人たちは魂だけが呼び戻され、ロビンマスクの顔はプラネットマンの右肩にある星に人質として浮かび上がる。
だが、ウォーズマンが捨て身の覚悟を見せ、キン肉マンが迷いを断ち切りプラネットマンを撃破したことで、ロビンマスクはプラネットマンのパワーを吸収して奇跡的に生き返った。
こうして蘇ったロビンマスクは、命の危機にあるウォーズマンを救うため彼の体内に入り、六騎士のジャンクマンに勝利するのである。


