2014年から2024年まで約10年もの間、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された堀越耕平氏の傑作『僕のヒーローアカデミア』。「個性」と呼ばれる超常能力を持つ人々が暮らす世界で、ヒーローを目指す少年・緑谷出久(みどりや いずく)の成長を描いた作品となっている。
ヒーローと敵(ヴィラン)組織が激しい戦いを繰り広げる本作では、主要キャラクターが「まさかここで死ぬのか」と思わされる衝撃的なシーンもあった。しかしその後、見事に復活を果たし、ファンも大歓喜した熱い展開も描かれている。
本稿では、絶望的な状況から奇跡の生還を果たし、再び戦場へと戻ってきた3人のヒーローを紹介していく。
※本記事には『僕のヒーローアカデミア』の核心的な内容を含みます。
■裏切られた…?生死の真相が大きな話題となった名ヒーロー
同じヒーローに殺害されたかのように描かれ、読者に大きな衝撃を与えたのが、ベストジーニストの生死をめぐる一連の展開だ。ヴィラン連合への潜入任務を任されていたヒーローのホークスは、敵の信用を得るために、ヒーローをひとり始末する必要があった。
その標的となったのが、同じプロヒーローのベストジーニストであり、彼の元を訪れたホークスが羽根を広げて臨戦態勢になる姿が描かれた。直接手を下すシーンはなかったものの、「まさか本当に殺すのか」と読者をざわつかせるには十分な演出だった。
その後、ホークスがヴィラン連合の一員である荼毘に大きな死体袋を見せる場面も描かれ、ベストジーニストの死亡が強く示唆された。これによって本当にホークスが仲間を手にかけたのか、それとも何か裏があるのかは大きな謎となり、ファンの間で考察が盛り上がることとなる。
そんな彼の生死に関する疑惑を吹き飛ばしたのが、コミックスの第30巻に収録された「元気でいてくれてありがとう」である。荼毘の攻撃によってヒーロー側が追い詰められたまさにその瞬間、空から颯爽と現れて敵を拘束したのがベストジーニストだった。実はこの一件は、ホークスが潜入任務のために、仲間を殺したかのようにみせた偽装工作だったのだ。
このシーンがアニメ放送された際は、まさかの復活劇にSNSにも「ベストジーニスト生きてた!」「来た瞬間テンション上がった」といった歓喜の声が相次ぎ、ファンを大いに沸かせた。サブタイトルにちなんで「生きててくれてありがとう」と叫びたくなる、ベストジーニスト屈指の名シーンだ。


