少年漫画における「男女コンビ」といえば、互いに異性として惹かれ合い、やがて恋愛関係へ発展する展開を思い浮かべる人も多いだろう。
しかし、衝突しながらも同じ目的に向かって協力し合う「戦友」のような関係も大きな魅力だ。恋人同士にならなくても、互いを理解し、支え合う二人の信頼関係に憧れた読者も多いのではないだろうか。
今回は『週刊少年ジャンプ』の作品から、そんな「相棒の絆」が印象深い男女コンビを取り上げ、その出会いや関係性を振り返ってみたい。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■冒険の始まりを象徴する「悟空」と「ブルマ」の凸凹コンビ
1984年から連載がスタートし、長きに渡って『週刊少年ジャンプ』の看板作品として絶大な人気を誇った鳥山明さんの『ドラゴンボール』。同作に登場する名コンビといえば、冒険の始まりを飾った主人公の孫悟空と、天才的な頭脳を持つブルマだろう。
山奥で暮らしていた悟空と出会ったブルマは、彼の家で自身が探し求めていたドラゴンボール「四星球」を見つける。しかし、祖父の形見である四星球を大切にしていた悟空は譲ろうとしない。そこでブルマは、並外れた力を持つ悟空にボディーガードとして冒険の同行を持ちかけ、二人でドラゴンボールを探す旅が始まることになる。
その後はレッドリボン軍やピッコロ大魔王をはじめとする強敵に悟空が立ち向かっていき、一方のブルマも機転を利かせた行動や交渉術によって彼の戦いをサポートしていく。またドラゴンレーダーやスカウターの修理など、ブルマは持ち前の頭脳を活かして悟空の戦いを支え続けた。
なお、コミックス最終巻の扉絵では、悟空とブルマのツーショットが描かれている。ブルマが悟空を山から連れ出さなかったら、この壮大な冒険は始まらなかったと考えると胸が熱くなる。性格も能力も正反対だからこそ、お互いの弱点を補い合う名コンビとなったといえるだろう。
悟空はチチと、ブルマはベジータと家庭を持っても、二人の付き合いは続いている。強敵を倒す最強の戦士になってからも、ブルマにとって悟空は気安く話せる「孫くん」のままだ。恋人同士にならずとも遠慮なくものを言いあい、時には互いを頼れる、この関係性ならではの魅力がある。


