主人公・瀬尾咲子(蒼井優さん)を中心とした登場人物の姿を通し、「名前のつけられない関係」を描いてきたドラマ『Tシャツが乾くまで』(TBS系)。回を追うごとにそれぞれの人物の内面が深く掘り下げられていき、2組の夫婦が織り成す人間ドラマはよりいっそう深みを増していっている。
8月21日放送の第7話は、主要登場人物の中で最も描写が少なかった園田あずさ(夏帆さん)にいよいよスポットが当てられる回となった。その中で明らかになった彼女の“素顔”はなかなかにインパクトが強いもので、SNSでは賛否両論の声が上がっている。
※本記事にはドラマ『Tシャツが乾くまで』第7話までの内容を含みます
あずさは第1話の時点でバス事故によって命を落としているため、その人となりは夫である樹生(中島歩さん)視点で描かれることが多い。少し変わったところはあるが、天真爛漫でおしゃべり好き、そして心根がまっすぐなチャーミングな女性。第6話までで出てきた断片的な情報から組み立ててみると、あずさの人物像は大体こんなところだろう。
そんな中、第7話ではあずさ本人が遺した日記や、彼女と月1回コインランドリーで会っていた充(松山ケンイチさん)の視点を通じ、これまでとはまた違うあずさ像が明かされていく。そこで分かったのは、彼女が少しどころかかなり変わった人物であることだった。
特に話題となったのが「距離の詰め方」。あずさはコインランドリーで充に初めて会った際、静かに本を読んでいる充におかまいなしでグイグイ話しかけ、短時間でお互い家族のことや身の上話といったプライベートなことを話すまでになっていた。しかも帰り際には、ごく自然な流れで「次いつ行きます?」と次の約束を取りつけている。
そして、充とあずさが2人で長野旅行に行っていたのも、当日充がバスに乗ろうとしていたところにあずさがいきなり現れ、なかば強引についていったからだという衝撃の事実が判明。それだけでなく、「プチ失踪、半年に1回くらいでどうです?」とどさくさに紛れて旅行を提案する大胆さまで見せている。良くも悪くも思うままに行動し、自分のペースに周りを巻き込むタイプなのだろう。
また、TVerでは充が経営する喫茶店の店員・矢野直人(高橋文哉さん)を主人公とするサイドストーリーが全3話配信されているが、その最終話である第7.5話にはあずさが登場。ここでもテンション低めな直人にかまわず人懐っこく話しかけ、話があちこちに脱線するマシンガントークや歯に衣着せぬ発言でドン引きさせつつも、なんだかんだ心を開かせていた。ちなみにテロップで出てきた人物紹介では、「ちょっとデリカシーのない主婦」と紹介されてしまっている。
こうしたあずさの“濃すぎるキャラ”は、視聴者にまで困惑を与えているのは間違いないだろう。SNSには賛否両論の声が続出し、「初めましての短時間で深い話までできるのも才能」「破天荒なところ好き」と肯定的にとらえる視聴者もいれば、「思考が私と違いすぎて感情移入できない」「だいぶ距離感ヤバくないか?」と厳しく批判する声もあったた。いずれにせよ、作中で充も言っているように、あずさが出会う者に強烈なインパクトを残す“変な人”だったことは間違いない。
次回第8話では、充から聞かされた“真相”にショックを受けた咲子が姿を消すというまさかの展開が。充とあずさに続いて今度は、これまで描かれてこなかった咲子の新たな一面が見えてきそうだ。


