『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ(以下、遊戯王OCG)』において、対戦の展開を大きく左右するのが「罠カード」の存在だろう。相手の攻撃や魔法、モンスター効果のタイミングを見極め、絶好のタイミングで伏せていたカードを発動して戦況をくつがえす。このスリリングな駆け引きは、『遊戯王OCG』ならではの醍醐味である。
しかし、その中には1枚で盤面をひっくり返してしまうほど絶大な効果を持つカードも存在した。友人同士の対戦で「そのカードは反則だろ!」と嫌がられたものから、あまりにも強すぎるゆえに、のちに公式ルールで禁止カードに指定されたものまで、そのインパクトは絶大だった。
今回は、初期『遊戯王OCG』を彩ったカードの中から、多くのデュエリストたちの記憶に残る“反則級”の強力な罠カードたちを振り返っていきたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■全軍壊滅の悪夢「聖なるバリア -ミラーフォース-」
初期『遊戯王OCG』を代表する罠カードといえば、「聖なるバリア -ミラーフォース-」だろう。2000年に登場したこのカードは、たった1枚で勝敗をくつがえすことも珍しくない、当時を象徴する存在だった。
その効果は相手の攻撃宣言時に発動し、相手の攻撃表示モンスターをすべて破壊するという極めて 強力なもの。複数のモンスターで一気に勝負を決める戦術が主流だった初期『遊戯王OCG』では、あと一歩で勝利という場面をひっくり返され、このカードに泣かされたデュエリストは数え切れないだろう。
その存在は、デュエル中の駆け引きにも大きな影響を与えた。相手フィールドに伏せカードが1枚あるだけで「ミラーフォースかもしれない」と警戒し、あえてモンスター1体を守備表示にして全滅を回避する——そんな戦術まで生まれたほどだ。
登場以来、圧倒的なカードパワーから多くのデッキで必須カードとして採用された。一方で、あまりにも強すぎる性能から制限カード、さらには禁止カードにも指定された。
その後、制限は解除されたが、カード除去手段や効果破壊耐性を持つモンスターが増えるといった環境の変化によって、かつてほどの絶対的な存在ではなくなっていた。それでも、『遊戯王OCG』初期を代表する罠カードの1枚であることに間違いない。
■一発逆転のトラウマ「魔法の筒(マジック・シリンダー)」
勝利を確信した瞬間、一転して絶望を味わわせたのが「魔法の筒(マジックシリンダー)」だ。2001年に登場したこのカードは、あと一撃という場面を何度もひっくり返し、多くのデュエリストに強烈な印象を残した。
効果は、相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手のライフに与えるというシンプルながら破壊力抜群のもの。攻撃力の高い切り札モンスターの一撃ほど、跳ね返すダメージも大きくなる。そのため、当時は「青眼の白龍」や「デーモンの召喚」といった高火力デッキにとって、もっとも警戒しなければならない罠カードの1枚となった。
その強力さゆえに登場からほどなくして制限カードに指定されたが、現在は制限が解除されている。モンスターの除去手段が増えた現在の環境では採用率こそ落ちたものの、そのぶん警戒も薄れやすく、油断しているところに決まる「魔法の筒」の一撃は、今もなお爽快だ。
さらに近年では、デッキや墓地から「魔法の筒」をセットし、相手に与えるダメージを2倍にする「リローデッド・シリンダー」という強力なサポートカードも登場。登場から20年以上が経った現在でも、デュエリストたちに“一発逆転”のロマンを見せてくれる1枚である。


