アニメ「完璧超人始祖編」Season3の制作が決定している、ゆでたまご(原作:嶋田隆司氏、作画:中井義則氏)の人気漫画『キン肉マン』。本作の魅力はなんといっても、さまざまな超人たちが見せる特殊能力や必殺技であり、多くの読者を興奮させてきた。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)での連載当時、子どもだった筆者も超人同士のバトルに夢中になったものだ。しかし、敗れた超人が披露した技の中にも、よくよく考えると凄まじい可能性を秘めた必殺技も存在していた。
そこで今回は、使い方次第では超強力な技になりえた必殺技を紹介していこう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■使っていたらウォーズマンにも勝てていた!? ペンタゴンの「クロノス・チェンジ」
まずは、アメリカ出身の超人ペンタゴンが放つ「クロノス・チェンジ」から紹介しよう。この技は、ペンタゴンの顔の五芒星を回転させることで、相手と自分の立ち位置を自在に入れ替えられるという規格外の能力である。しかも対象は自分だけではなく、味方と対戦相手の位置を入れ替えることも可能なため、自身はサポート役にも回れるのだ。
この技が披露されたのは、「夢の超人タッグ編」でのこと。ペンタゴンは相棒のブラックホールと「四次元殺法コンビ」を組み、マッスル・ブラザーズ(キン肉マン、キン肉マングレート)と対戦した。
キン肉マンのトップロープからのフライング・ボディアタックに対し、ペンタゴンはクロノス・チェンジを発動。キン肉マンとブラックホールの位置を入れ替えて、逆転させている。
その後も、キン肉マンが仕掛けたジャイアントスイングやボストン・クラブといった技をクロノス・チェンジで切り返し、ペンタゴンは優位に試合を進める。だが、キン肉マンの機転により、逆に五芒星を操作されて形勢逆転。実は顔の五芒星に触れると、誰でもこの技を操れるという致命的な弱点が露呈してしまったのである。
しかし、この技が秘めたポテンシャルはかなり高い。あらゆる攻撃を無効化し、カウンターへと転じることが可能。特にタッグ戦では大きな効果を発揮するため、使いどころをしっかり見極めれば、どんな対戦相手でも優位に立てる可能性を秘めている。
もしもウォーズマン戦でこの技を効果的に使えていたら……クロノス・チェンジによってファイティングコンピューターを混乱させ、勝利できたかもしれない。
■火事場のクソ力を封印可能…味方のサポートがあれば最強!? ミキサー大帝の「パワー分離機」
日本出身の超人・ミキサー大帝が使う「パワー分離機」は、その名の通り、半身がミキサーという異形の姿をしているミキサー大帝の必殺技。体のミキサー部分に敵を放り込んで回転させることで、相手のパワーと肉体を分離させることが可能。体がもろい相手の場合、肉と骨を分離させてしまう恐ろしい技である。
ミキサー大帝は「キン肉星王位争奪編」において、キン肉マンマリポーサが率いる飛翔チームの中堅としてキン肉マンと対峙した。
試合前、彼はキン肉マンが持つ「火事場のクソ力」を封じ込めることを宣言。「そんなことができるのか」といぶかしがるマリポーサに対し、ミキサー大帝は傍らで撫でていた子犬をミキサーに放り込んでパワー分離機を作動させる。
すると犬の骨だけが分離されてミキサーから飛び出し、骨だけを抜かれた子犬の体は無傷のまま死亡していた。能力を証明したかったとはいえ、あまりにも子犬が可哀そうなシーンではあるが、パワー分離機の恐ろしさを物語っていた。
この必殺技を使って、キン肉マンの火事場のクソ力を分離させようとするミキサー大帝。火事場のクソ力の凄まじいパワーによって失敗しそうになるが、邪悪の神々が助っ人に入って、火事場のクソ力を分離させることに成功。その火事場のクソ力は、邪悪大神殿に封印された。
その後、キン肉マンを倒すことに成功したミキサー大帝だが、その戦いでキン肉マンにネジを抜かれたことに気づかず、ミートに敗れている。
しかし、邪悪の神の力を借りたとはいえ、ミキサー大帝のパワー分離機は、どんな強大な力であっても分離することが可能だった。強大なパワーを誇る相手に単独での分離は難しいかもしれないが、タッグ戦などで仲間のサポートを受ければ、最強の必殺技となり得るポテンシャルを秘めているといえそうだ。


