■討伐時にも大活躍

 もちろんフィジカル面や戦略面においても、うさぎは一線を画している。続いては、キメラと戦った時の出来事を紹介したい。

 それはちいかわたちが初めて「あのこ」と呼ばれる大きなキメラと対峙した時のこと。怯えながらも戦おうとするが、あのこの尻尾が当たって吹っ飛ばされたハチワレが「視界がモノクロになる」大ピンチに。なすすべもなく涙を流すちいかわを前に、うさぎは自身の武器を華麗に振り回して威嚇を行い、あのこを撤退に追い込むのに成功した。

 さらに、「今回はこれ以上討伐はできない」といち早く状況を判断し、リタイアを選択して3人で戦場を離脱。この瞬時の判断はなかなかできるものではないだろう。

 あくまで、仲間を助けるときの動作がさりげないのもかっこいいところだ。ちいかわとハチワレが気づいていないところで、うさぎは2人の支えになり、数々のピンチを回避してきた。2人だけだと、とっくにやられてしまっているかもしれない場面も多くある。

 ただ1つ、うさぎに欠点があるとすれば、その好奇心の強さゆえにトラブルを持ち込む点だろうか。不思議なアイテムなどに積極的に手を出すので、石になったり、キメラになったり……。その行動がきっかけで波乱の展開になることも少なくない。

 また、実はうさぎは「ちいかわ」が生まれた初期から登場しているキャラでもある。ハチワレもまだ登場していなかった当時、うさぎはちいかわに食べ物を分けてあげないなどの意地悪をすることもあった。猫じゃらしでちいかわをくすぐっていたところ、くりまんじゅうに鮭とばで「ベチンッ」と叩かれる場面も。今思うと少し意外な関係性だ。

 

 作中での意外な活躍について知ると、自由に見えて周りのこともちゃんと見ている(?)うさぎに憧れる人は多いはず。誰に知られるでもなく有能な働きをする姿は、一度でなかなか気づけないほどさりげない。その有能さが見えてくれば、誰もがもっとうさぎのことを好きになるだろう。

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