映画『ちいかわ』で非難が集まる“自分勝手キャラ”モモンガ、原作派だけが知る「唯一無二の魅力」の画像
※画像は2024年11月8日に投稿されたちいかわ アニメ火金(@ngnchiikawa)のポストより (C)ナガノ

 現在話題沸騰中のアニメ映画『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(7月24日公開)。8月8日からは入場者特典第2弾として、キャラクター総集結の「ボンボンドロップシール」が数量限定で配布され、ますます注目を集めている。

 『ちいかわ』は、2022年から『めざましテレビ』(フジテレビ系)内でアニメが放送されていることもあって、アニメをきっかけに作品を知った人も多い。また原作やアニメは知らなくても、その愛らしい姿からグッズを集め、今回初めて映画館で『ちいかわ』の世界に触れたという人も多いようだ。

 さて今回、詳細を記すのは控えるが、映画を見終わった人たちからはあるキャラの行動について「自分勝手すぎる」「いいところがひとつもない」と非難の声が上がっている。ヘイトを向けられているのは「モモンガ」というキャラクターで、ふわふわした体に大きな瞳の愛らしい姿をしている。

 その見た目に騙されてか、映画で見たモモンガの性格が「想像とは違った」と感じた人が多かったようだ。

 しかし、実はモモンガの自分勝手な行動原理は、原作からずっと一貫している。原作派からすると「平常運転」なのだ。そこで今回は、映画では非難を集めてしまったモモンガの魅力や、原作で描かれたちょっといい回を紹介したい。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

 まずこのモモンガというキャラクター、映画公開日前日にナガノさんが自身のXに投稿した『ちいかわ』の宣伝漫画では、「かわいこぶる なんかみんなとちがうような」と紹介されている。作中では一貫してぶりっ子をしたり、好きな時に好きなものを食べてわがままに行動している。

 漫画の中では、詳しく言及こそされていないものの、「でかつよ(なんかでかくて強いやつ)」という獅子舞のような見た目のキャラクターが元の姿のようだ。可愛い見た目になりかったがために、ちいかわたちのように見た目も中身もかわいい本物の「モモンガ」と中身が入れ替わったということが示唆されている。

 これは、モモンガ初登場時のセリフが「ついにやったゾ!!」「おもいっっきりかわいこぶってやる…」だったこと、「でかつよ」が「返せッ」と言いながらモモンガを追いかけているところからも明白だ。

 さて、ついに理想の姿を手に入れたモモンガは、その見た目を思いっきり利用して、常にかわいく見えるように行動したり、自分勝手に食べては寝たりという自由気ままな生活をエンジョイしている。元の姿の頃から長年願っていた夢を叶えた、という前提を考えると、必要以上にかわいこぶる姿はどうにも憎めず、健気にさえ感じてしまう。

 また、モモンガというキャラクターと切っても切れないのが「古本屋」というキャラクター。元々は他のモブキャラクター同様、顔の描かれないグレーの姿だったが、モモンガがカニカチューシャを偶然あげた回から顔が描かれ、レギュラーキャラクターへ昇格した。

 以降はモモンガと行動を共にすることが多く、モモンガのわがままな行動にも優しく、時にはうまくいなしながらも付き合っているようだ。なんだかんだ相性のいい2人なのだろう。古本屋にとっては、モモンガと出会ったことでまさに世界が色づいた感覚だったのかもしれない。この2人は映画でも仲の良さそうな姿を見せてくれる。

 また、モモンガに関するちょっといい回もある。周りに迷惑ばかりかけているモモンガは労働もせず食べ物が湧いてくる「湧きドコロ」で食事をしてきたが、一度、モモンガの中の概念が変わったように感じる回もあった。

 それは「湧きドコロ」が涸れてしまった時のこと。ハチワレに誘われて初めての労働「採取」をしたモモンガは、翌朝、仕事終わりに朝定食を食べていつも以上の「うまみ」を感じるのだった。労働の大切さを知った(?)モモンガ。後に労働とその後のご飯のことを思い出す描写もあり、今後どのように価値観が変わっていくのかにも注目だ。

 

 今のところは非常に自分勝手で、かわいこぶることに命をかけているモモンガだが、今後、色々な経験や他のキャラクターとの交流でものの見方も変わっていくかもしれない。映画で初めてモモンガのことを見た人からは嫌われる要素もあったかもしれないが、原作からモモンガのことを知っていると、そんな行動も含めて全て見守ってあげたくなる愛おしさがある。モモンガのよさを感じられなかった人はぜひ、漫画も読んでみてほしい。

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