『刃牙道』で突然の大出世!? 『バキ』シリーズのかませ犬・本部以蔵が「最強キャラ」の座に躍り出たワケの画像
画像はXアカウント「アニメ「刃牙」シリーズ【公式】」@baki_animeの2026年6月15日の投稿より (C)板垣恵介(秋田書店)/刃牙道製作委員会

 板垣恵介氏の同名漫画が原作のアニメ『刃牙道』は、第1クールが2026年2月26日から、第2クールが6月18日からNetflixで独占配信されており、7月5日からは第1クールの地上波放送も始まった。

 『刃牙』シリーズの第4部にあたる本作では、現代に蘇った最強の剣豪・宮本武蔵を相手に、主人公の範馬刃牙たちが手に汗握る戦いを繰り広げていく。

 数多くのファイターたちが武蔵との真剣勝負を熱望する中、「俺が守護る(まもる)」と自信満々に名乗りを上げたのが本部以蔵だ。

 それまでのシリーズでの戦績からすると、かませ犬かつネタキャラ的な印象もあり、作中最強クラスの武蔵に本部が太刀打ちできるとは到底思えなかった。

 しかし、そういった予想を裏切り、本部は武蔵との戦いでとんでもない活躍を見せることになる。今回は、そんな本部の“強さのワケ”をあらためて振り返ってみたい。
 

※本記事には『刃牙道』の核心的な内容を含みます。 

■かませ犬、解説王…報われなかった日々

 本部以蔵は独自の柔術「本部流実践柔術」を磨き上げてきた男であり、かつて地上最強の生物・範馬勇次郎に挑んで敗北した苦い経験を持つ。その悔しさをバネに修業を重ねて再度挑むも、勇次郎を苦戦させることすらできず、あっさりと敗北。相手が悪いとはいえ、長年の修行が報われない結果となってしまった。

 登場当初からこんな調子だった本部は、その後も負けキャラとしてのイメージを固めていく。「最大トーナメント編」では1回戦で横綱・金竜山と試合し、これまたあっさり敗北。以降はファイターとしてより“解説役”としての活躍が目立ち、読者からは「解説王」などと呼ばれてしまう始末だ。

 そんな本部が秘めた実力を垣間見せたのは、「最凶死刑囚編」での柳龍光との戦いである。柳は己の肉体のみで戦う格闘家ではなく、毒手や暗器などを駆使して相手を追い詰めていく。勝てるなら何をしてもいい、自分が認めなければ敗北にはならないという考えの持ち主だ。そんなやっかいな相手・柳と公園で戦ったとき、本部はまるで別人のような風格を漂わせていた。

 本部が投げつけた日本刀は柳の太ももに突き刺さり、相手をぶん投げたりとダイナミックな戦いぶりを披露。さらにジャングルジムを利用し、柳が得意とする鎖鎌を封じるクレバーな立ち回りを見せる。最後は柳から鎌を奪い、彼の「毒手」を切り落としてしまった。

 本部が駆使する武術の本質は、戦場で生き延びるための合戦術のようなもの。刀、槍、手裏剣、煙幕など、現在の格闘技では使いようがない、いにしえの技術をずっと磨き上げてきた。つまり、何でもありの純粋な命の奪い合いの舞台こそが彼の主戦場なのだ。

 そして、剣豪である武蔵の登場によりあらゆる武器の使用が解禁された『刃牙道』において、ついに本部は本領を発揮することとなる。

 勇次郎の血を引くジャック・ハンマーが路上ファイトを挑んできた際は、仕込んであった武器や火薬を駆使して追い込んだ。圧倒的な体格差があるにもかかわらず、最後はジャックを手早く縄で縛り上げてしまった。

 また、彼と同じく何でもありの戦いを得意とし、あまたの戦場を生き抜いてきたガイアは、本部を師と仰ぎ、心から敬愛している。そんな彼との手合わせで、本部は実力を証明するかのように、ハンカチとベルトだけで相手を無力化した。

 そして『刃牙道』での、まるで別人のような本部の快進撃に、読者もこれまでの彼とは違うことに気付き始めるのである。

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