考察なしでドキドキできる尊さ…ACEes深田竜生&浮所飛貴の恋愛ドラマ『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』に平成世代がときめくワケの画像
ドラマ『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』メインビジュアル (C)テレビ朝日

 今年の夏は、ゾワっとくる系のドラマが多すぎる。筆者は、ミステリーやサスペンスよりもラブコメが好きなので、人が消えるよりも恋心が芽生えてほしい。伏線が回収されるよりも、恋が成就してほしい。

 “衝撃の真犯人判明”よりも、「え、もしかしてこの2人両想いなんちゃうん!」のほうが気になってしまうタチだ(よって、そんなわたしがおすすめするサスペンス or ミステリーはめちゃくちゃ面白い、ということです)。はぁ、ラブコメが見たい!

 

 そんなわたしの願いを叶えるため(?)に現れた救世主ドラマが、『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』(テレビ朝日系)だ。2012年放送、Hey!Say!JUMP知念侑李主演の青春ラブストーリードラマ『スプラウト』(日本テレビ系)あたりの質感を思い出すのは、なぜだろう。主演のACEes深田竜生が、“平成み”のあるイケメンだからだろうか。

 平成学園ドラマに登場するアイドルたちは、だいたいが髪の毛が明るくて、制服をちょっぴり着崩していて、クラスの女子からキャーキャー言われていた。そんなヤンチャでどこかぶっきらぼうにも映る彼らが、好きな子の前では不器用になってしまうところに、平成一桁生まれのわたしはキュンキュンしていたものだ。

 一方で、最近のアイドルはと言うと、正統派の黒髪だったり、中性的で可愛いビジュアルだったりと、品行方正でいわゆる隙のないタイプが多い。もちろん、それはそれで最高なんだけど、たまには「女子から絶対モテてきたやろ」と言いたくなるような、チャラい男子にときめきたい!

 そんな絶滅危惧種の平成モテ男を、令和で再現してくれているのが、深田なのだ。

■設定は“昼ドラ”なのに……なぜかめちゃくちゃ爽やか!

 『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』は、主人公の高校3年生・夏輝(深田竜生)が姉のボーイフレンド・蒼汰(浮所飛貴)に家庭教師をお願いするところから、物語は始まる。

 最初は、爽やかすぎる蒼汰のことを「なんじゃ、このいけすかないヤツは……!」と思っていたはずなのに、蒼汰がふいに見せる笑顔や、無邪気な様子で頭をなでてくれるところに、思わずドキドキ。

 ……と、ここまであらすじを振り返ってみて思ったが、姉のボーイフレンドを好きになっちゃうってやばい。だって、恋が実ったら姉が傷つくし、だからといって振られちゃったら自分が傷つくことになる。どちらに転んでも、無傷ではいられない恋なのだ。ラブコメの皮をかぶっているものの、夏輝に課せられた恋のミッションはなかなかにハードモード……!

 それから、第3話までを見て思ったのが、設定のわりにびっくりするほど爽やかだということ。

 姉のボーイフレンドを好きになっちゃうなんて、一歩間違えたら昼ドラ顔負けのドロドロ展開になってもおかしくはない。それなのに、視聴後にはまるでサイダーを飲んだあとのような爽快感が残った。蒼汰のことをあだ名で呼んだだけでドギマギしちゃう夏輝。これって、もう好きになっちゃってますよね!?

■“もう戻れない”平成に感じたあの夏の味をもう一度……!

 青い空に浮かぶ入道雲、制服のシャツを揺らす風、好きな人のことで頭がいっぱいになって眠れない夜。『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』を見ていると、平成の夏休みにタイムスリップしたような気分になる。

 好きな人からメールが一通届いただけで、1日中浮かれていられたあの頃。同作からは、そんなもう戻れない夏の味がする。甘くてシュワシュワしていて、でも飲み干したあとに少しだけ寂しくなる、“あの”サイダーのような夏の味が。

 SNSの普及にともない、ドラマの感想をつぶやくことが当たり前になった。そのせいか、最近は視聴者に“宿題”を残すような作品が増えてきた気がする。もちろん、あれこれ考えながら見るドラマも面白い。でも、たまには何も考えずに、物語の世界観に浸っていたいよなぁ……と思ったりする。

 『夏色の雲が恋と嵐をまきおこす』を見ていると、ドラマ鑑賞がもっとシンプルだったころを思い出す。

 平成の夏が、令和に帰ってきた!

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