■凍った自分の手を殴り続ける「ボンゴボンゴ」

 闇の神殿のボス、ボンゴボンゴ戦では、巨大な太鼓の上で2つの巨大な手と見えない本体を相手にする、不気味な戦いに臨むことになる。しかもこのボスは、太鼓を叩くたびに足場全体が大きく揺れ、リンクの体も跳ね上げられるために、攻撃の狙いが定まらない。

 この揺れる足場の上で、両手の動きを止めた後に本体の目を狙うという正攻法は、かなり骨が折れた。

 だが、そのボンゴボンゴには、思わず笑ってしまうような攻略法が存在する。氷の矢でボンゴボンゴの片手を撃つと、その手は凍りついてしまうのだが、なんともう片方の手が、凍った手を壊そうと延々と殴り続けるのだ。その間はリンクに対する両手の攻撃と太鼓の揺れが一時的に止まる。その隙に、まことのメガネで本体を捉え、弱点の目を射抜けばいい。

 不気味なボスが一転し、どこか間の抜けた存在に見えてくる、ちょっと笑える攻略法だ。

■ラスボスすらデクの実で止まる「ガノン」

 すべての戦いの果てに待ち受ける最終ボス、ガノン。巨大な魔獣と化した姿は圧巻で、2本の大剣を振るう猛攻は最終決戦にふさわしい迫力がある。その一撃の威力はすさまじく、まともに食らうと体力を大きく削られてしまう。

 ところがこの最強の魔王には、序盤に手にするアイテム「デクの実」が効いてしまう。投げつけると閃光で怯み、数秒間ガノンの動きが止まるのだ。

 デクの実といえば冒険の最初期に手に入る、いわば駆け出しの頃のアイテム。それがラスボス相手に通用してしまうというギャップに驚く。デクの実は追い詰められたときの緊急回避用としても便利で、「困ったらデクの実」は最後の最後まで通用する教訓だった。

 

 こうして振り返ると、『時のオカリナ』のボス戦は「正解がひとつではない」ように設計されていることが分かる。手持ちのアイテムをいろいろ試し、敵の挙動を観察して、自分だけの攻略法を見つける。そんな自由度の高さも、この作品が愛され続ける理由のひとつだろう。

 新たに発売されるリメイク版の『時のオカリナ』では、64版にあったこれらの挙動が再現されるのかも気になるところだ。

 

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