主人公機すら追い詰めた…!?歴代『ガンダム』ファンを震撼させた「強すぎる量産機」の脅威 ビルゴにガガ、ゲドラフも…の画像
「ROBOT魂 ガガ トランザムセット(機動戦士ガンダム00)」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ・毎日放送

 『ガンダム』シリーズにおいて、「量産機」と聞くとどのようなイメージを抱くだろうか。アニメ『機動戦士ガンダム』に登場したザクやジムのように、やられ役を想像する人も多いかもしれない。

 しかし、シリーズの長い歴史の中には、量産機でありながら破格の性能を持ち、圧倒的な強さを示して主人公たちを追い詰めた恐怖の量産機も存在した。

 そこで今回はガンダム作品にて、視聴者を絶望させた恐ろしい量産機を紹介しつつ、いかに強さを発揮したのかを振り返っていきたい。


※本記事には各作品の内容を含みます。

■最強の「矛」と「盾」を兼ね備えた量産型モビルドールの完成形

 アニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場したビルゴは、無人兵器「モビルドール」であり、パイロットを必要としない量産機である。

 無人機ゆえに実戦に大量投入が可能で、劇中ではいくら倒されても臆することなく進軍する不気味な様子が描かれた。これを相手に戦わねばならない有人機のパイロットにとって、まさに恐怖そのものだった。

 しかも「最強の矛」というコンセプトで先行開発されたヴァイエイトと、「最強の盾」として開発されたメリクリウスのデータをもとに量産化されたため、性能面においても、単なる量産機とは思えない高スペックを誇る。ヴァイエイトが持つ「ビームキャノン」と、メリクリウスの防御シールド「プラネイトディフェンサー」を多少デチューンしたものを装備していた。

 さらにビルゴには同時代の量産機として初めて、ガンダムタイプに使用された特殊装甲材「ガンダニュウム合金」が採用され、装甲面においても非常に優れた機体だった。

 弱点としては、設計上格闘戦が想定されていないことと、プラネイトディフェンサーに小さな死角が存在する程度。そこは量産機であることを活かし、3機1組で行動することで死角を補って運用されていた。

 劇中でビルゴは、その圧倒的な物量と火力によって、主人公のヒイロ・ユイが乗るウイングガンダムを圧倒。ヒイロが死を覚悟するほど追い詰めており、視聴者にも絶望を与えた。その有効性ゆえ、本機の弱点を修正したビルゴIIなどの後継機まで開発されたほどである。

■戦場に響き渡る「トランザムの恐怖」

 アニメ『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』の最終盤に登場した量産機ガガ。機体と同じく大量生産された人造人間「イノベイド」の専用機であり、いわゆる特攻兵器だった。

 簡易量産機のため、特別性能が優れていたわけではないが、周囲を埋め尽くすほどの生産性の高さが特徴。しかもパイロットであるイノベイド兵は、ガガに搭載された疑似太陽炉のリミッターを解除することで一時的に出力を向上させる「トランザム(TRANS-AM)」状態で、対象に体当たりを仕掛けてくるという恐ろしい自爆攻撃を敢行する。

 ガガは人型のように見えて脚部がなく、長い手が脚部の役割を兼ねているという異様な見た目。下半身には追加ブースターが装着可能で、トランザム時の突破力をさらに向上させられる。そんなガガの武装は胸部バルカンのみで、体当たり特攻だけを想定して開発されたのは明白である。

 アニメ劇中では、画面を埋め尽くすほど大量のガガがソレスタル・ビーイングの前に立ちはだかり、まるで輪唱するかのような「トランザム!」の掛け声とともに、主人公たちの母艦プトレマイオスIIに特攻するシーンは恐怖そのものだった。

 『週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル 115号』(デアゴスティーニ・ジャパン)によれば、ソレスタル・ビーイングとの最終決戦に投入されたガガは約1000機とされている。100機程度は出撃せずに戦後接収され、のちの劇場版では「ガガキャノン」として生まれ変わった。

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