■太陽を克服した禰豆子の登場…「青い彼岸花」はもう必要ないのか
長年の探求の末、無惨は遂に「太陽を克服する鬼」を生み出すことに成功した。それが禰󠄀豆子である。彼女が太陽を克服した事実を完治した瞬間、無惨は擬態していた人間の少年・俊國の姿のまま養母を殺し、怯える使用人の前で本来の姿を現すほど感情を高ぶらせていた。
これまで無惨は、太陽を克服する鬼を作るという目的のためだけに、見込みのある人間を「十二鬼月」をはじめとした鬼に変えてきた。群れを嫌い、自分以外の生物に興味がないにもかかわらず、“増やしたくもない同類を増やし続けた”のである。
だが、数百年かけても現れなかった太陽を克服した鬼が目の前に現れた今、幻に近い“青色の彼岸花”を追い続けるよりも、禰豆子を取り込み、その体質を手に入れるほうが無惨にとっては手っ取り早く確実だ。すなわち、秘薬「青い彼岸花」は、彼にとってもはや必要なくなったのである。
これこそが、無惨の目的が「青い彼岸花の探索」から「禰豆子の奪取」へと切り替わった決定的な瞬間であった。こうして、禰󠄀豆子を狙う無惨と全ての鬼を滅ぼさんとする鬼殺隊との最終決戦の火蓋が切られたのである。
物語の中で重要なキーアイテムでもあった「青い彼岸花」。だが、太陽を克服した禰󠄀豆子の登場により、その価値は変化した。無惨にとって禰豆子は「青い彼岸花」をも凌ぐ、唯一無二の存在となったのだ。
劇場版三部作として、残り二作品が公開予定の「無限城編」では、この熾烈を極める戦いが描かれる。無惨と炭治郎、そして禰󠄀豆子の運命はどのように導かれていくのだろうか。多くのファンの期待が寄せられている。


