【2026冬アニメ】「あれっ、思ってたのと違う…!?」 視聴者の事前予想をいい意味で裏切った珠玉の3作品の画像
テレビアニメ『綺麗にしてもらえますか。』(公式Xより)©Mitsuru Hattori/SQUARE ENIX ©はっとりみつる/SQUARE ENIX・「綺麗にしてもらえますか。」製作委員会

 2026年の冬アニメも中盤を過ぎ、各作品もさまざまな展開をみせている。今期も多くの話題作が並んでいるが、視聴者の間で熱く語られているのが、放送前の印象と実際に観た後の印象が異なる作品たちだ。

 タイトルやキービジュアルから想像していた世界観を、巧みな展開で裏切ってくれた物語の数々。SNS上でも「思っていたのと違った」「予想外だった」といった反応が散見されるなど、そのギャップに魅了される視聴者が続出中だ。

 今回は、現在放送中の冬アニメの中でも視聴者の予想をくつがえし、新たな驚きを与えてくれた注目の3作品を、物語の展開やSNSでの反応を中心に見ていこう。

※本記事は各作品の内容を含みます。

■メルヘンな世界で繰り広げられる本格サスペンス!『エリスの聖杯』

 まず1作目は、常磐くじらさんによるライトノベルを原作とした『エリスの聖杯』。本作のキャラクターデザインや、華やかな社交界のようなビジュアルから、お嬢様たちの学園ファンタジーモノのような印象を抱くかもしれない。しかしふたを開けると、本作は「復讐」「処刑」「薬物」といった少々過激なキーワードが飛び交う、重厚かつ冷徹なサスペンス劇となっている。

 物語の主人公は、善良だが気弱な令嬢コンスタンス・グレイル(通称コニー)と、10年前に処刑された稀代の悪女スカーレット・カスティエルの2人。王太子妃の暗殺未遂を企てたとして処刑されたスカーレットだったが、実はそれが冤罪だったことが判明するところから物語はスタートする。

 そしてスカーレットを処刑に追い込んだ真犯人を探すべく、孤児院や仮面舞踏会など、あらゆる場所に潜入することになる2人だったが、その過程で、親友の誘拐や人々を惑わせる薬物の存在、国家転覆を示唆する陰謀の数々など、息つく間もない展開を見せる。SNSでも「一気に話動き出したな……!」「情報量がすごい」「ヒヤヒヤ止まらん」と、スリリングな展開に引き込まれる人が後を絶たない。

 そして2月に放送された第6話では、コニーにしか見えないはずのスカーレット・カスティエルを認識できる人物が登場。そして、真犯人の一角となった人物が判明するなど、またしても急展開が。しかし、あくまで犯人の一部が判明しただけで、まだまだ解決されていない謎は多い。

 『エリスの聖杯』という言葉が持つ意味とは? なぜスカーレットは処刑されなければならなかったのか? まだまだ続く重厚なサスペンス劇場から、今後も目が離せない。

■スローライフに見え隠れする記憶の謎『綺麗にしてもらえますか。』

 2作品目は、はっとりみつるさんによる同名漫画が原作となった『綺麗にしてもらえますか。』。本作のタイトルや、温泉が湧き出る海辺の街・熱海の景観、可憐な美少女が描かれたキービジュアルを見た際、多くの視聴者は「温泉街を舞台にした、心温まる日常系アニメ」という印象を抱いたはずだ。実際に物語の導入は、クリーニング店「キンメクリーニング」を営む主人公・金目綿花奈が、街の人々の衣類を丁寧に洗い上げ、交流を深めていく穏やかな時間が流れる。

 しかし回を重ねるごとに、ミステリアスな部分が見えてくる。というのも、本作の主人公である金目綿花奈には二年より前の記憶が一切なく、「自分が何者か?」「なぜ熱海に来たのか?」など、いまだ判明していない謎が多い。

 実際作中では、ボロボロになった自身の姿がフラッシュバックしたり、洗ったことがないはずの衣類にもかかわらず、なぜかスムーズに洗濯できたりと、過去の自分の姿がちらつく描写も登場している。

 基本的には、人々との交流における心の機微を丁寧に描いた穏やかなトーンで物語が進みながら、時折差し込まれる緊張感のあるシーンにSNSでは「何者なんだ…」「日常系じゃないんですか! 怖いよ!」といった声も上がっている。

 キラキラと輝く熱海の海、おいしそうな食事、地元の人々との心温まる交流があまりに美しく描かれるゆえに、差し込まれるミステリー要素のギャップも本作の大きな魅力。

 作品のタイトルである『綺麗にしてもらえますか。』は、単に「服の汚れ」をきれいにすることを指すのか、それとも「隠された過去の清算」を指すのか……。穏やかな描写に癒されつつ、彼女の謎が判明する日を心待ちにしたい。

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